読書のこと

『金魚屋古書店』

『金魚屋古書店出納帳(上)』 『金魚屋古書店出納帳(下)』 『金魚屋古書店(1)』 『金魚屋古書店(2)』 漫画です。どこかでちらっとタイトルを見ただけだったのですが、ただもう、それだけでほしくなった作品(^-^)。 「金魚屋古書店」は、漫画専門…

『赤の神紋 第九章』

久々に読みました、『赤の神紋』。およそ1年ほど積みましたか(笑)。その原因の一つは『炎の蜃気楼』かも。終焉に向けてどとーのような展開になってましたし、最後3冊くらいは短期間で出ましたからね。世界的にも、『炎の蜃気楼』の方が好きかも(^-^)。…

『トーマの心臓』

初めて読みました。萩尾望都も初めてです。森博嗣は萩尾望都の大ファンで、影響を受けたといっていただけあって、やっぱり絵が似てると思いました(笑)。もちろん、森博嗣の絵が萩尾望都の絵に似てるんです。 私の中で勝手に、不治の病(白血病)に冒されて…

「半島を出よ」

やっとのことで読み終わりました。この作品は勢いで読まなきゃいけなかったんですね(笑)。上巻には思った以上に時間がかかってしまいましたが、下巻は一気に読み終わりました。 すごかったです。 何がすごいって、やっぱりあの量でしょう。まず、ずっしり…

「三毛猫ホームズの推理」

久しぶりの赤川さんです。初期の作品はいいぞ、と他人にはすすめてきましたが、私の方はすっかり内容を忘れてしまってまして(笑)。京都のBOOK OFFで見つけたので、すぐさま読んでみました。 内容はすっかり忘れてました、ええ。どれも記憶にございません(…

「マレー鉄道の謎」

超久しぶりの火村×アリスの長編! 国名シリーズなのに長編!(笑)。いやー、もう、この2人が動いてるってだけで悶えます(違。いや、ちょっとホントだけどさ)。 ただ、ひと言だけ書かせて。カバー裏のあらすじ、あれはいただけないなあ。終わりの方になら…

「θは遊んでくれたよ」

いつの間に“Gシリーズ”なんてシリーズ名になったんでしょうね。最初は“Qシリーズ”だと思っていたのに。Qシリーズが世に出始めて、改めて「ホントはまだ決めてない」と言われ、これが出たときには、あたかもこれまでもそう呼んでいたかのように“好調Gシリ…

「ウロボロスの偽書」

いやー、面白かった! メタフィクションだとか、壊れた推理小説だとか、いろいろ呼び方はあるのでしょうが、これは、まごうことなき“エンタテインメント小説”ですっ。 実名小説ってのは、なんだか分かりませんが、わくわくします(笑)。知っている人の名前…

「そして夜は甦る」

沢崎さんが、すごくスマートでカッコよく見えてしまった(ぽ)。なんだろう。オンナゴコロをくすぐる、とでも言いましょうか。もしかしたら母性本能がくすぐられているのかもしれませんが。なんせ、すごい好きです(^-^)。 沢崎は、渡辺探偵事務所の1人き…

「Alone together」

本多さんは「MISSING」に続いて2作目でした。前作が短編集だったのに対して、こちらは長編。カバー裏にあるあらすじなかを見るとそれほどでもないんですが、最初の2・3ページを読んだだけで、ぐぐっと物語に引き込まれます。 かなりの努力とお金を…

「銅の魚 (角川文庫 (5643))」

仁木悦子の短編集です。これまで、仁木兄妹のシリーズをいくつかと、三影潤の連作短編を1作読んだだけ。どれもシリーズものですね。それはそれなりに面白いのです。仁木兄妹のシリーズなんて、凄惨な事件が後を引かないのは、明るい雰囲気をふりまく悦子の…

「ネバーランド (集英社文庫)」

まさしく! 久々に恩田さんでしたが、かなりヒットしましたね。最初は何が“ネバーランド”なんだ?とか思いつつ読んでましたが(だって、あまりにも悲惨なんだもん(笑))、読み終わったら納得できます。「まさしく!」ネバーランドなのですねえ。 やっぱり…

「クラインの壺 (講談社文庫)」

もう、最初っから困りました(笑)。いきなり、切羽詰まった状態から物語が始まります。私、苦手なんですよね、どきどきハラハラするのが(^^;)。 なんていうか、主人公に不幸や災難が降りかかるということが最初っから分かっている、ということに耐えられ…

「時計館の殺人 (講談社文庫)」

ずいずいと読み続けて*1、比較的はやく読み終わりました。“館シリーズ”第5作。シリーズの中でも非常に評価が高く、それに比例して(かどうかは知りませんが)長い(厚い)作品でもありました(笑)。 関係ないんですけどね、以前持っていたブックカバーだと…

「怪盗紳士 怪盗紳士 怪盗ルパン 文庫版第1巻」

やっと読むことができました。文庫版・怪盗ルパン全集の中の1冊。やっぱりA型ですからね(笑)、順番通りに読まなきゃ。 私の記憶では、昔の全集は「奇巌城 (シリーズ怪盗ルパン)」が第1巻だったのです。でも、全集の順番も本来の発行順にしたという説明…

「事故係 生稲昇太の多感 (講談社文庫)」

あっという間に読み終えてしまいました。連作短編集、というか、長編というか。ミステリーかどうかもなんだか微妙な感じですが、でも、面白かったです。 第1話は、以前アンソロジーで読んだことがありました。そこから話が膨らんでいく、というわけでもなく…

「顔のない男 (文春文庫)」

出てきましたよ、工藤さん(にっこり)。や、名前はまったく出てこないんですけどね。“三軒茶屋のビアバー”ってだけなんですけど、これは「香菜里屋」に間違いない*1。もう、それが分かっただけで幸せ〜。 形式としては、連作短編の形をとっていたようですが…

「子猫探偵ニックとノラ (光文社文庫)」

雑誌「ジャーロ」のアンソロジー第2弾なのだそうです。「ジャーロ」という名前は聞いたことはありますが、実物は見たことがありません。もともと、この手の雑誌はあまり手にしたくないんですよね。雑誌で連載を読むより、本になってから読みたい派なので。…

「遠い約束 (創元推理文庫)」

光原百合はミステリー作家ではないのではないか。あの人はミステリーを通して、純文学を書こうとしているのではないか。そんな風に思います。それにしては、謎の使い方が上手いんだよなあ(笑)。 こちらも連作短編で、吉野桜子という女の子が、大学に入学し…

「悪魔と詐欺師 薬屋探偵妖綺談 (講談社ノベルス)」

薬屋探偵妖綺談シリーズその3。前作、前々作に比べてタイトルがストレートなところがよい(笑)。 今回は、連作短編+最後に中編、といういつもとはちょっと違ったカタチでございました。規模は違えど、「どぶどろ (扶桑社文庫―昭和ミステリ秘宝)」やら「ぼ…

「クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 (講談社ノベルス)」

“戯言遣い”って、ざれごとなのね。たわごとではなく。そこに、案外大きな違いがあって、表面的にはさらっと読めて結構楽しいのだけれども、もっと奥深いところではとてつもないモノガタリが展開されていたりするわけなのですね。で、どちらかというと、私は…

「作家の犯行現場 (新潮文庫)」

雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されていた、有栖川有栖のエッセイ「ミステリー・ツアー」をまとめた単行本が文庫になりました。ミステリーの舞台となったところを巡るというもの。“この作品のここ”というピンポイントなものではなく、ここ(もしくはこれ)を舞…

「終戦のローレライ」

ただいま4巻を読んでいるところです。今朝は電車が異様に混んでたんですけど、押されながらもわずかな隙で本を開いて(というより本の間に指を入れて)なんとか読んでました。自分がどんな体制になろうとも、読むことをやめられなかったのですよ。それほど…

「終戦のローレライ(1) (講談社文庫)」

3月5日、映画「ローレライ」が公開されます。原作は福井晴敏の「終戦のローレライ」。文庫で全4巻。ようやくそろいました。遅いよ(笑)。で、早速読み始めたのですが、やっぱ面白いねー。 すでに文庫になっていた「亡国のイージス」を先に読んでしまった…

「嫁洗い池 (創元推理文庫)」

芦原すなおという作家は、「青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUNGEI Collection)」で知りました。昔、たまたま深夜に映画をやっていて、何気なくみていたら、それが“大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)”のシーンで、「おおー、四国で撮影している」とそんな風に…

「「「もっと、生きたい…」」」

仕事のお供として読みました。…考えました(^^;)。 あくまで、本を読まない子たちのための“お話”だな、と。それ以上では決してない。なんというか、コレを一般的な小説と並べて比べるのは、小説とレポートを比べるようなことで、まったく意味がない。ただ…

「機動警察パトレイバー」

はい。こちらも漫画です。少し前に会社の人と話して以来、ずっと読みたかったんですけど、昨日やっと引っ張り出しました。寝る直前に思い立ったので、全22巻のうちまだ半分しか読めてませんが、後藤さんがいい。とてもいい味出してます。 レイバーの進化に伴…

「すっくと狐」

漫画ですけど(^^;)。結局、ソノラマコミック文庫で全7巻そろえてしまいました。もう2回通り読みましたかね(笑)。あいかわらず(というか、変わるわけがないんだけどさ)良いお話です。 妖怪(あやかし)は、人間の“思う気持ち”がないと存在できない。…

「痕跡」

「検屍官」シリーズ最新作ですね。前作「黒蝿」から文章の書き方が変わり、イメージチェンジを図りました。でも、やっぱり楽しい、というか、もう楽しいのを通り越してしまってるんですけど、読まずにいられないシリーズです。 キャラクターが順調に育つなか…

「なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵波田煌子 (祥伝社文庫)」

…ええんですか、鯨さん。鯨さんだからこれでええんでしょうか。 ちょっと心がぐらつく作品でしたわ(^^;)。