「時計館の殺人 (講談社文庫)」

 ずいずいと読み続けて*1、比較的はやく読み終わりました。“館シリーズ”第5作。シリーズの中でも非常に評価が高く、それに比例して(かどうかは知りませんが)長い(厚い)作品でもありました(笑)。

 関係ないんですけどね、以前持っていたブックカバーだと入らなかったのが、新しくしたらこんなに厚いのも全然平気になりました(^-^)。だから、読む決心がついたわけなのです。この分だと「ダレカガナカニイル… (講談社文庫)井上夢人も持ち歩けそうです。でも、持ち歩けるようになったからといって、厚さが変わるわけではなく、厚いとそれだけ鞄が重くなる、ということを忘れてはいけません(笑)。

 本題に戻しますが、読んでいて“長さ”はまったく感じませんでした。最初に平面図があるのですが、そこを見返しながら読むと、とてもスムーズにストーリーが頭に入ってきますね。「迷路館の殺人 (講談社文庫)」は館自体が迷路だったので、ものすごく分かりにくかったんですけど(笑)。

 だから。とは言いませんが、トリックは読みながら薄々感づいてしまいました。犯人に関しては、まんまと騙されてしまいましたが、読み進むにつれ、それも自然と分かってきます。“あっ”と驚く場面はそれこそたくさんあるんですけど、それでも、なんというかスムーズに読み進めちゃう。「えっ?」って思って、遡って確認して、とかいう作業をする必要がなく、するすると何もかもが頭の中に入ってくる感じ。

 私、この作品とむちゃくちゃ相性が良かったんだと思います。なんかもう、体の一部になっちゃった気がするくらい。なんか変だけど(笑)。

 そんな不思議な感覚で読むことができた作品でございました(^-^)。

*1:“すいすい”という感じではないけど、間をあけずに読み続けたので、なんとなく“ずいずい”な感じ(笑)。