読書のこと

「クリスマス12のミステリー」

洋モノのアンソロジー、堪能しました。 ミステリーと見た場合、面白かったのは「真珠の首飾り」ドロシー・L・セイヤーズと、「フランス皇太子の人形」エラリー・クイーン。クイーンのエラリーもの(といっていいの?)は初めて*1でしたが、思ったより軽くて…

「死んでも治らない」

若竹さんの連作短編でした。ストーリーはもちろんのこと、あの構成も面白くて、最後に近づくほどに大道寺圭を好きになっていきます。おっさんなんですけどねえ(笑)。こういうのを“コージー・ミステリー”っていうんだな、と思いました。

「冬のスフィンクス」

初・飛鳥部さん、読んでます。 夢の話が出てくるのですが、どちらかというと私、とても都合のいい夢を見るタチなようで。昔から、好きなアイドルとかばんばん出てて、しかも超ラブラブだったり。あまり怖い夢とか、悲しい夢は見たことがなく、面白かったり幸…

「古書店アゼリアの死体」

週末はそんなことがあったので(笑)、本を読む時間がなかったのですが、少しだけ。 若竹さんの長編です。でも…、若竹さんは短編の方がいいなあ(笑)。 「ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫)」に続く架空の都市・葉崎市のお話。登場人物が少しだけクロ…

「孔雀狂想曲 (集英社文庫)」

久しぶりの北森さんでした。短編の連作。しかも扱うのが、骨董品! まるで陶子さんのようじゃないですか。でも、本作の主人公は骨董商「雅蘭堂」の店主・越名集治、推定30代(どっかに記述があったかなあ)。とてもとても目が細いのだそうです。波田陽区並み…

「富豪刑事」ISBN:4101171165

ドラマを見る前に読んでおきたいと思っていたのに、ドラマが始まってしまいました。といいつつ、まだ見られてないんですけどね。 先にドラマを見てもいいと思ったんです。でも、やっぱり主人公が男から女に変わっている、というだけで、なんか幻滅(笑)。い…

「アリア系銀河鉄道」ISBN:4334736610

最近、柄刀さんづいてます。というか、今月購入した22冊の本のうち、4冊が柄刀さん。そのうちの1冊がこれです。 以前、何かのアンソロジーでこのシリーズの中の1話を読んだような気がします。主人公は紅茶好きの博士。そのときは、その博士がちょっとした…

「超麺通団2」ISBN:4901908065

うどんのことはそれほど触れてませんでしたが、“団長の事件簿”ということで、田尾さんの半生が描かれてますね。半生というか、現在の田尾さんの基本というか、元。やっぱり「笑いの文化人講座」でしたか。 田尾さんが仕掛けたもろもろのイベントや企画には、…

松本清張傑作短篇コレクション

現在、下巻を読んでます。これだけで松本清張について語るにはまったく知識が足りてないってことはよく分かってるんですが、でも、だからこそ分かることってのもあるわけで。うん。 まだ残り2作ほどありますが、いちばん面白かったのは「空白の意匠」。これ…

「ジャカルタ炎上」

思ったよりも楽しめました。それはきっと、恋愛だけのお話ではなかったから、でしょうかね。 物語の舞台となったのは、1998年のジャカルタ。クーデターが起きたかの地に、少なからず懐かしさを憶えているのは、きっと錯覚でしょう(笑)。いや、当時、父親が…

「松本清張傑作短篇コレクション(上)」

順調に進んでいます。最初の「或る「小倉日記」伝」がちょっと硬質な感じがしただけで、でもそれも、最後の数行が鳥肌モノでした。それから後はもうサクサクと進んでます(^-^)。 松本清張=社会派、という印象が強いので、なおさら文章が硬質に思えるのか…