「松本清張傑作短篇コレクション(上)」

 順調に進んでいます。最初の「或る「小倉日記」伝」がちょっと硬質な感じがしただけで、でもそれも、最後の数行が鳥肌モノでした。それから後はもうサクサクと進んでます(^-^)。

 松本清張=社会派、という印象が強いので、なおさら文章が硬質に思えるのかもしれませんね。ここまではすべて三人称だったということもあって、なんというか、新聞を読んでいるような感じがします。それがまた、社会派という雰囲気を醸すんですねえ(何)。なので、物語は淡々と進んでいくのですが、最後でちゃんと落してくれます。

 宮部みゆき責任編集ということで、「はじめに」や、それぞれの章の「前口上」、作品の解説というか紹介など、宮部ならではの言葉でその魅力を紹介しています。先に宮部の紹介を読み、作品を読んで、また宮部の紹介に戻る。と、より一層、松本清張が楽しめます。
 清張初体験の私にはぴったり(^-^)。

 この感じだと、このまま勢いで3巻とも読んでしまいそう。週末ですしね。