『トーマの心臓』

 初めて読みました。萩尾望都も初めてです。森博嗣萩尾望都の大ファンで、影響を受けたといっていただけあって、やっぱり絵が似てると思いました(笑)。もちろん、森博嗣の絵が萩尾望都の絵に似てるんです。

 私の中で勝手に、不治の病(白血病)に冒されて亡くなっていくトーマを巡る物語(ちょっとBL風味入り)だと思っていたので(笑)、フタを開けてびっくり!って感じ。もう、いきなり亡くなっちゃうのね、トーマ。そして、決してトーマの物語なのではなく、ユーリの物語なわけですよ。

 オスカーファンにとっては、最後はなんとも淋しい終わり方なわけですが(笑)、ソーゼツですね、壮絶。とてもハードで、これを昔に読んでいたら、立直れなかったかもしれない(^^;)。これ以上に現在まで語り継がれている少女漫画ってあるでしょうか。『ポーの一族』? これも萩尾望都だし(読んでません)。

 ちなみに、私が最初に買った漫画は、あさぎり夕。あ、妹が買ったのかな(^^;)。えー。じゃあ、私は何を買ったんだろう。。。もしかしたら『陸軍中野予備校』かもしれない(笑)。

 あっ! 思い出した。『王家の紋章』だった! よかった、フツーに女の子らしい作品で(笑)。でも結局8巻までしか買えなかったんだよね。ちなみに『陸軍中野予備校』は5巻の後に6巻がなかなか出なくて(結局4年もかかった)、そろそろ待ちくたびれたところでこっそり発売され、気付かないまま最近まできてしまい(笑)、結局そろっていないのですっ。安永航一郎という人は、無意味なストーリーと限りなく低俗なギャグが一緒になることで何倍にもその魅力を増す、という驚異の相乗効果を発揮するとても稀な漫画家さんだと思われます(褒めてます)。ゆうきまさみがこれに近いのだが、ちょっと洗練されてしまってて、一般寄り。安永航一郎は絶対一般に寄っていかないからね(褒めてます)。「着いて来られるヤツだけ着いて来い!」*1という姿勢も好きです。

 『トーマの心臓』からえらく離れてしまいましたが(^^;)*2。や。これはこれで面白かったのですが、どっちかというと私、少女漫画よりもあっち系の方が好きなんだろうな(^^;)。数カ月おきに発売される少女漫画の単行本なんて待てないもんね。だからといって、月間雑誌を買う気にもならないし。少年漫画のように、次々に出て、どっかんと大人買いできちゃうのもいいのかも(笑)。まあね、基本的に漫画は読まないのだけれども(^^;)。

*1:たぶん、そんな偉そうなことは全くなくって、「少しでも分かる人がいればそれでいい」という感じなんじゃないかとも思いますが(笑)。

*2:離れついでにもう1つ。安永航一郎は『巨乳ハンター』(右乳編&左乳編)と『海底人類アンチョビー』(1・2巻/全4巻)を持っている。当時『県立地球防衛軍』が欲しかったのだけれども、田舎の雑貨屋兼本屋にはそろってなかったのね。『陸軍中野予備校』はあったんだけど(笑)。それはそれでふしぎー。