3月14日〜4月16日分

北斎の罪高橋克彦講談社文庫)
↑通勤のお供(読了)
 浮世絵のシリーズしか読んだことがなく、ホラーちっくなものは、なかなか楽しみました。SFも違和感なかったし。読める作品が増えた気がします。

オンライン書店ビーケーワン:黒い塔の恐怖黒い塔の恐怖 カー短編全集5ディクスン・カー創元推理文庫
↑休日のお供(読了)
 評論とかは飛ばしてしまいましたが(笑)。ミステリーでありながら、“恐怖を”あおるのがカーの魅力のような気がします。落とし方が上手いんだよなぁ。

オンライン書店ビーケーワン:青空の卵青空の卵坂木司創元推理文庫
↑旅のお供(読了)。
 ずーっと気になっていた作品がやっと文庫になりました(^-^)。人のいい坂木くんの推理はまるで間違っていて、名探偵の鳥井は人嫌い、という凸凹コンビが面白いです。ミステリーといえば間違いなくミステリーですが、それよりも、成長物語、という色が濃いかも。連作短編なのですが、解説にもありましたが、どんどん登場人物が増えていくのが面白い。登場人物が増える=鳥井の人間嫌いが治っていく、という風にも考えられ、そうすると、坂木くんの“存在価値”がなくなっていくような気もするのですが、たぶんその辺を続編でうまーく料理するんだろうな。

オンライン書店ビーケーワン:雪のマズルカ雪のマズルカ芦原すなお創元推理文庫
↑実家のお供(読了)。
ミミズクとオリーブ』『嫁洗い池』しか読んでなくて、なんとなく、ほんわかした感じのミステリーかと思っていたのですが、とてもハードボイルド。女探偵が主人公ですが、なかなか容赦ない。その潔さがとっても素敵。探偵だから推理もするんだけど、それよりも“力技”のほうが強調されていたりして(笑)。その辺がハードでとても好きです。

オンライン書店ビーケーワン:サム・ホーソーンの事件簿 4サム・ホーソーンの事件簿 4エドワード・D・ホック(創元推理文庫
↑実家のお供(読了)。
 そろそろネタ切れになるんじゃないか? という私の不安なんて、まるっきり大きなお世話(笑)。手を変え品を変え、いろんな“不可能犯罪”を持ってきてくれるから、まったくもって飽きません。とくに「革服の男の謎」の謎解きは目から鱗。何より、新しい看護婦が決まってよかったな、と(笑)。

オンライン書店ビーケーワン:とんち探偵・一休さん謎解き道中とんち探偵一休さん 謎解き道中鯨統一郎祥伝社文庫
↑実家のお供(読了)。
 鯨さんの長編はハズレ度が高いのですが(笑)、前作『とんち探偵一休さん 金閣寺に密室(ひそかむろ)』はとても素晴らしくて、長編の中では一番のデキだと思ってます。それに続く第2弾。今度は連作短編です。これがまた、本格としてとてもいい。あまりに奇想天外なこともなく、ホントまとも(笑)。しかも謎解きだけでなく、毎回とんちが出てくるのです。それがまた素晴らしい! このシリーズはぜひ、周りにも勧めたい。

オンライン書店ビーケーワン:陽気なギャングが地球を回す陽気なギャングが地球を回す伊坂幸太郎祥伝社文庫
↑実家のお供(読了)。
オーデュボンの祈り』以来の伊坂さん。あ、違った。『ラッシュライフ』も読んだんだっけ。『ラッシュライフ』はうーんと唸りましたが、『オーデュボンの祈り』ほどの感動がなかったのは事実。で、本作は前2作ともまったく毛色の違う作品。今度映画化されるそうですが、映画にぴったりかも。なんとなく軽い感じで強盗してしまう4人組のギャングのお話なのですが、これがまた奥が深い。章ごとにそれぞれのキャラクターが語るんだけれども、いろんな思いが交錯していて、しかも、仲間なのに(いろんな意味で)驚く(笑)。なんだか続編があるような、ないような。でも、出たら絶対読む! それほどお気に入り(^-^)。

オンライン書店ビーケーワン:陰陽師 太極ノ巻陰陽師 太極ノ巻夢枕獏(文春文庫)
↑実家のお供(読了)。
 もうここまでくれば、充分でしょう(笑)。なんとなく最近、中だるみしてきた気がする。悪かないけど、とりたてて良いわけでもない。前作で登場した賀茂保憲が出てこなかったのも残念。

オンライン書店ビーケーワン:閉ざされた夏閉ざされた夏若竹七海光文社文庫
↑実家のお供(読了)。
 これでも“コージー”というのでしょうか。これは立派な本格ものだと思うんですけど。ちょっぴり長いかな、という気はしないでもないけど、それにしても、若竹さんらしい“残酷さ”があって、非情だし、決して“ユーモラスな青春ミステリ”ではない気がするんだけどなぁ。まあいいけど。関係ないけど、最近光文社文庫はカバーがマットPPだ。お金かけてる〜(笑)。

オンライン書店ビーケーワン:天井男の奇想天井男の奇想 倒錯のオブジェ折原一(文春文庫)
↑休日のお供(読了)。
 これまでの折原さんほど“倒錯”してない。結構すんなりと読めちゃったし、悶えなかったし(笑)。そんなに捻ってないよね。これまでのくせで、思わず深読みしずぎてしまいました(笑)。これまでは残り5分の1くらいで説明してもらわないと混乱してたのが、これに関しては、残り5分の1も残しておく必要はなかったかも。真実が分かった時点で終わったほうが衝撃度は高かったかもね。まあ、私が折原ワールドに慣れてしまった、ということも考えられるけれども(笑)。

オンライン書店ビーケーワン:レイクサイドレイクサイド東野圭吾(文春文庫)
↑休日のお供(読了)。
 昨年か一昨年に映画になったはず。テレビか何かで予告だけしか見てないけど、映画はもっと暗〜い感じになってたと思うのね。そんなイメージで読み始めたんだけれども、とても東野さんらしくて、好きです。とくに最後! あれが素晴らしいよね。最後のほうまで謎を引っ張るけれども、そこに無理はなくて、真実が分かったあとに、さらに“もう一撃”、っていうのが素敵(笑)。衝撃の種類は違うけれども、『秘密』を思わせる種類の衝撃で、ちょっと感動してしまいました。

オンライン書店ビーケーワン:熊の場所熊の場所舞城王太郎講談社文庫)
↑休日のお供(読了)。
 随分前の作品だと思うのですが、私が好きな頃の舞城さんらしさが残っていて、とても良かったです。とくに「ピコーン!」が好き。文庫なのにもかかわらず、作品ごとに書体を変えてあるのが画期的だと思った。最近“つくり”に目がいくようになったんだね(笑)。

オンライン書店ビーケーワン:おこう紅絵暦おこう紅絵暦高橋克彦(文春文庫)
↑休日のお供(読了)。
 時代もののミステリー。いろいろな人の時代ミステリーを読んできたけれども、それのどれにも当てはまらない、新しいタイプな気がした。といっても、私が読んでいる時代ものが少ない、というのも事実ですが。ミステリーなんだけれども、人情モノとして読んだほうが楽しめるかも。この前に長編の『だましゑ歌麿』があるようなので、読みます。

オンライン書店ビーケーワン:K・Nの悲劇K・Nの悲劇高野和明講談社文庫)
↑休日のお供(読了)。
 なかなか興味深い作品でした。『13階段』と、短編を少ししか読んだことがないのですが、これは純粋なミステリーではなく、なんか“ものすごい”作品(としか言えない^^;)。読むのにとても力が入りました(笑)。終わってみればハッピーエンドなんだけどね。途中がとても壮絶。これを男性が書いた、っていうのもポイント高いかも。

オンライン書店ビーケーワン:「神田川」見立て殺人「神田川」見立て殺人 間暮警部の事件簿鯨統一郎小学館文庫)
↑休日のお供(読了)。
 読む人が読んだら、ぶん投げるんだろうな(笑)。ありえん! こんな警部がいるわきゃない。まともに読んではいけない作品(笑)。鯨さんらしさを楽しみたいなら、ぜひ勧めるけどね。私は好きですよ! あいや。小学館もマットPPだわ。最近のハヤリなのか?(どうでもいいことだけど(笑))。

オンライン書店ビーケーワン:リアルワールドリアルワールド桐野夏生集英社文庫
↑休日のお供(読了)。
 イタイ。あまりに痛すぎる。さすが桐野さん。確か、『OUT』以来だったと思う。あれは大人の女性の物語だったけど、今度は大人と子供の中間にいる女の子の物語。若竹さんとはまた種類が違うんだけど、ストレートに痛いところを突いてくるんだなぁ。女の子が隠し持ってる、人に見せたくない部分を、ありのままにさらけ出すから、痛いんだよね。読んでるほうはたまったもんじゃない(笑)。カバー裏には“高校生の心の闇を抉る”とか書いてあるけど、それはまた違うと思うな。別に、よく少年犯罪とかが起こると必ずニュースで言う“心の闇”とは全然違うことだもの。これはフツーにみんなが持ってるものだし。だいたい、こういうものを持ってない人のほうがおかしい。人間って、そういうもんだよ。

オンライン書店ビーケーワン:女学校女學校岩井志麻子(中公文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 最初は何かと思ったけれども、結局、やっぱりいつもの志麻子ねーさんでした。大正ロマンでも、恐ろしいものができるのね。ちょっと毒は少ないけれども。あら。中公文庫もマットPPなのね。

オンライン書店ビーケーワン:イン・ザ・プールイン・ザ・プール奥田英朗(文春文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 最初っから伊良部さんってば飛ばしてるのね(笑)。でも、『空中ブランコ』はもっとちゃんとミステリーになっていたような気がする。癒され度も、こっちのほうが低いのかなぁ。しかし、めちゃくちゃ度はかなり高し(笑)。

オンライン書店ビーケーワン:脳髄工場脳髄工場小林泰三角川ホラー文庫
↑通勤のお供(読了)。
 ホラーなんだけど、というか、ホラーだから、というか。落とし方がむちゃくちゃうまい。“怪異(グロ)”と“論理(ロジック)”の競演――なんてカバー裏には書いてありますが、これはその通りだと思いました。『玩具修理者』を読んだだけだったので、もっとグロいかと思ってたんですけど、グロはエッセンス程度。それよりも、ストーリーとしての評価が高いです。きっと追いかけるんじゃないかな。

オンライン書店ビーケーワン:緋色の囁き緋色の囁き綾辻行人祥伝社文庫
↑通勤のお供(読了)。
 書影は講談社文庫です。ホラーっぽく見せかけておいて、その実、中身は本格でしょ? ってな感じの、綾辻お得意のジャンル(?)です。『殺人鬼』のように、ああいう書き方をされると、もっと何かあるように思ってしまったのですが、まあ、そこにはとりたてて何かがあったわけではなく。一応伏線にはなっているけど、そんな重要なものではなかったね、アレは。

オンライン書店ビーケーワン:風が吹いたら桶屋がもうかる風が吹いたら桶屋がもうかる井上夢人集英社文庫
↑休日のお供(読了)。
 これはミステリーなのか!? いかにも本格ちっくな謎解きをするんだけれども、それがまったく当たらない(笑)。要は、そこに重きを置いているわけではないのですね。超能力モノといえばそうかもしれないけれども、本作で登場するチカラはむちゃくちゃしょぼい(笑)。でも、そこがまた重要だったりするから、井上夢人はあなどれない(何)。謎解きになっていないミステリーとでも言おうか、これまた奥が深いんだなぁ。

オンライン書店ビーケーワン:消えた巨人軍(ジャイアンツ)消えた巨人軍(ジャイアンツ) 左文字進探偵事務所』西村京太郎(徳間文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 左文字モノは初めて読んだけれども、左文字さんってば瞳の青いハーフだったのね。どうも、私の中では左文字=水谷豊なので、イメージが狂う(笑)。しかも、ドラマではアメリカで習得したの特殊メイクを生かすじゃない。そんなことはどこにも出てきやしない(笑)。それは置いといて。中身はとっても面白かったです。巨人軍の選手37名を誘拐するという、これまでにないスケールの誘拐もの。謎解きは案外普通だけれど(笑)、ドラマとは違う左文字は魅力的です。

ワイングラスは殺意に満ちて黒崎緑(文春文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 解説の有栖川有栖に惹かれて読んだ(笑)。加納朋子の『魔法飛行』ほどの名解説とまではいわないけれども、アリスが勧めるなら、読まなきゃ、と思わせるところがすごい(笑)。『しゃべくり探偵』の印象が強烈なので、それと比べるとむちゃくちゃ普通な作品ですが、謎解きはなかなか楽しめました。

からくり人形は五度笑う』司凍季(講談社文庫)
↑通勤のお供。
 読んでます。初・司さんです。以前から読みたかったんだけど、なかなか手にはいらず、西部の古書フェアで見つけました。また途中ですが、とっても本格な雰囲気。ようやく探偵役が登場したところなので、これからが楽しみです。

やっぱり宮部はすごかった。

 ついでに、もう1つ、読書ネタを。

ブレイブ・ストーリー』読みました。アニメ映画になる、というので、読んでみたかったんですよ。ようやく文庫落ちしたので、読みました。が、上中下3巻(笑)。でも、そんなに苦しい思いはしませんでした。

 宮部は本人も言ってますが、とってもゲーム好き。そんな、ゲームのような世界を描いたファンタジーなのですが、そこは宮部。ゲームのことなんか全く知らない人だって、充分楽しめる作品に仕上がってますとも。

 何よりも、やっぱり宮部の描く少年ってのはいい。

 この作品はこれに尽きるんじゃなかろうかね。“幻界(ヴィジョン)”へ出かけることになったワタル。基本的に、彼の成長物語であることは間違いないのだけれども、それが大人が読んでも楽しいってのは、どういうことか。やさしくて分かりやすい言葉で書かれてあるだけでなく、その心の動きを描くのがやっぱりうまいんだろうな。大人だって子供だって、思っていることに大差はないのさ、結局。そういうことに気付かせてくれる、というのが、宮部作品なんじゃないかと。これを読みながら、私は『理由』とか『模倣犯』とかを思い出しましたもの。表現の方法は違っても、言いたいことは同じ。痛い思いをした人がいると、痛い思いをさせた人が必ずいる。その両方に、それぞれの“想い”がある。できることなら、誰もがつらい思いをしなくてすむほうがいいに決まってる。でも、世の中そんなにうまくはいかないから、せめてお互いを思いやる気持ちがあれば、もっともっと、いい世の中になるんじゃないかな。なんて思ってしまいました(笑)。

オンライン書店ビーケーワン:ブレイブ・ストーリー 上オンライン書店ビーケーワン:ブレイブ・ストーリー 中オンライン書店ビーケーワン:ブレイブ・ストーリー 下
ブレイブ・ストーリー(上)(中)(下)宮部みゆき(角川文庫)

アリスの過去。

 久しぶりに本の話なんぞを。

 先日、文庫落ちした『スイス時計の謎』。ようやく読みました。日本推理作家協会賞を受賞したのは『マレー鉄道の謎』でしたね。そっちよりも、私はこっちのほうが断然好きです。

 収録されているのは「あるYの悲劇」「女性彫刻家の首」「シャイロックの密室」「スイス時計の謎」の計4編。「あるYの悲劇」は『「Y」の悲劇』(講談社文庫)というアンソロジーに収録されています。「女性彫刻家の首」もアンソロジー不透明な殺人』(祥伝社文庫)に収録。どちらも既読の作品でしたが*1、概要は覚えていても、ストーリーはすっかり忘れてしまっていたので(笑)、充分楽しめました。

シャイロックの密室」は置いておいて(笑)、「スイス時計の謎」です。

 こちらは、短編、というよりは中編ですね。事件にアリスの友人(といっても、高校の同級生というだけですが)が巻き込まれている、というのは『マレー鉄道の謎』とよく似てます。ここで少しアリスの過去に触れられるのですが、それがちょっと笑っちゃうんだよね。あまりにアリスらしい過去なので(笑)。そして、それとは別のアリスの過去も、ちょっぴりここで明らかになります。それは、火村の過去とは比べ物にはなりませんが、それでも、これまでにはなかったんじゃないかな、こんな重めな感じなのは。それが、先に触れた笑っちゃう過去とよい対比となって、火村×アリスをこよなく愛する私にとっては、たまりません。なんといっても、火村×アリスは、私をキャラクター萌えに目覚めさせたシリーズですから(笑)。

 まあでも、それもある意味おまけなわけで。

 この作品の魅力というのは、その論理的な謎解き。これに終始するでしょう。これまでの作品だって、論理的じゃなかったとはいいません。紛れもなく国名シリーズだって本格作品ですからね、その謎は火村さんの論理の積み重ねによって解かれていくわけです。しかし、今回はそれがとてつもないわけですよ。なんというか、アクロバットもなし、アクションもなし。決して派手ではなく、どちらかというと、淡々と推理を披露していくだけなのですが、そのロジックが文句のつけようのないほどしっかりしているので、つけいる隙がまったくない。それは、そういう風に書いた、とアリスもあとがきに書いてあるのですが、なんかもう、ものすごい“凄み”を感じるわけです。

 この衝撃は、徐々にやってきます。読み終わった直後は、あっけにとられた感じ。何が起こったのか、よく分からないほどに(笑)。でも、よくよく考えてみると、ものすごいことが行われていたんだなー、なんて実感するわけですよ。

ペルシャ猫の謎』以来、国名シリーズを読まなくなった、という声をたまに聞きます。分かります(笑)。あれはある意味反則ですから(笑)。でも、そういう人にこそ、ぜひ読んでほしいなー、なんて思うわけです。

 さらに、全体的なことを言っておくと、それぞれ趣向が違っているという面白さもある。どれが何かとは言いません。言わなくても分かるものもあるけど(笑)。そういった意味でも、やっぱり読んでほしいなー。

オンライン書店ビーケーワン:スイス時計の謎スイス時計の謎有栖川有栖講談社文庫)

*1:調べてみると『不透明な殺人』って読んでないみたいだな(^^;)。でも読んだ気がする。絶対読んでるはず(笑)。

オンライン書店ビーケーワン:カフェー小品集カフェー小品集嶽本野ばら

オンライン書店ビーケーワン:件獣件獣 人工憑霊蠱猫化野燐

オンライン書店ビーケーワン:剣の八剣の八』ジョン・ディクスン・カー

オンライン書店ビーケーワン:雪のマズルカ雪のマズルカ芦原すなお

オンライン書店ビーケーワン:間違いの悲劇間違いの悲劇エラリー・クイーン

オンライン書店ビーケーワン:サム・ホーソーンの事件簿 4サム・ホーソーンの事件簿 4エドワード・D・ホック

オンライン書店ビーケーワン:青空の卵青空の卵坂木司

オンライン書店ビーケーワン:天井男の奇想天井男の奇想 倒錯のオブジェ折原一

オンライン書店ビーケーワン:女学校女學校岩井志麻子

オンライン書店ビーケーワン:リアルワールドリアルワールド桐野夏生

オンライン書店ビーケーワン:おこう紅絵暦おこう紅絵暦高橋克彦

オンライン書店ビーケーワン:陰陽師 太極ノ巻陰陽師 太極ノ巻夢枕獏

オンライン書店ビーケーワン:生まれいずる者よ生まれいずる者よ 金の髪のフェンリル榎田尤利

オンライン書店ビーケーワン:執事の特権執事の特権榎田尤利

オンライン書店ビーケーワン:とんち探偵・一休さん謎解き道中とんち探偵一休さん 謎解き道中鯨統一郎

オンライン書店ビーケーワン:「神田川」見立て殺人「神田川」見立て殺人鯨統一郎

オンライン書店ビーケーワン:陽気なギャングが地球を回す陽気なギャングが地球を回す伊坂幸太郎

オンライン書店ビーケーワン:脳髄工場脳髄工場小林泰三

オンライン書店ビーケーワン:閉ざされた夏閉ざされた夏若竹七海

オンライン書店ビーケーワン:数奇にして有限の良い終末を数奇にして有限の良い終末を森博嗣

オンライン書店ビーケーワン:レイクサイドレイクサイド東野圭吾

オンライン書店ビーケーワン:イン・ザ・プールイン・ザ・プール奥田英朗

オンライン書店ビーケーワン:K・Nの悲劇K・Nの悲劇高野和明

オンライン書店ビーケーワン:熊の場所熊の場所舞城王太郎

オンライン書店ビーケーワン:貴族探偵エドワード貴族探偵エドワード 白き古城に眠るもの椹野道流

オンライン書店ビーケーワン:風が吹いたら桶屋がもうかる風が吹いたら桶屋がもうかる井上夢人

オンライン書店ビーケーワン:緋色の囁き緋色の囁き綾辻行人

からくり人形は五度笑う』司凍季

ダブルオー・バック稲見一良

ワイングラスは殺意に満ちて黒崎緑

オンライン書店ビーケーワン:ブラック・ダリアブラック・ダリアジェイムズ・エルロイ

オンライン書店ビーケーワン:消えた巨人軍(ジャイアンツ)消えた巨人軍(ジャイアンツ) 左文字進探偵事務所』西村京太郎

マジックミラー有栖川有栖

オンライン書店ビーケーワン:スウェーデン館の謎スウェーデン館の謎有栖川有栖

オンライン書店ビーケーワン:ロシア紅茶の謎ロシア紅茶の謎有栖川有栖

オンライン書店ビーケーワン:ブラジル蝶の謎ブラジル蝶の謎有栖川有栖

ダリの繭有栖川有栖

オンライン書店ビーケーワン:海のある奈良に死す海のある奈良に死す有栖川有栖

オンライン書店ビーケーワン:鳴風荘事件鳴風荘事件 殺人方程式2綾辻行人

オンライン書店ビーケーワン:増加博士と目減卿増加博士と目減卿二階堂黎人

オンライン書店ビーケーワン:死体絵画死体絵画』アストリット・パプロッタ

オンライン書店ビーケーワン:QED竹取伝説QED竹取伝説高田崇史

オンライン書店ビーケーワン:ホラー・ジャパネスク読本ホラー・ジャパネスク読本東雅夫

オンライン書店ビーケーワン:黒と茶の幻想 上オンライン書店ビーケーワン:黒と茶の幻想 下黒と茶の幻想(上)』『黒と茶の幻想(下)恩田陸

オンライン書店ビーケーワン:もつれっぱなしもつれっぱなし井上夢人

オンライン書店ビーケーワン:ミステリアス学園ミステリアス学園鯨統一郎

オンライン書店ビーケーワン:事件現場に行こう事件現場に行こう 日本ベストミステリー選集33日本推理作家協会

オンライン書店ビーケーワン:乱歩賞作家赤の謎乱歩賞作家 赤の謎長坂秀佳ほか

オンライン書店ビーケーワン:黒魔館の惨劇黒魔館の惨劇友成純一

オンライン書店ビーケーワン:夏期限定トロピカルパフェ事件夏期限定トロピカルパフェ事件米澤穂信

オンライン書店ビーケーワン:モリログ・アカデミィ 1モリログ・アカデミィ 1森博嗣

オンライン書店ビーケーワン:月の扉月の扉石持浅海

オンライン書店ビーケーワン:桜宵桜宵北森鴻

オンライン書店ビーケーワン:死体を買う男死体を買う男歌野晶午

オンライン書店ビーケーワン:悪戯王子と猫の物語悪戯王子と猫の物語森博嗣ささきすばる

2月17〜3月13日分

オンライン書店ビーケーワン:緋友禅緋友禅 旗師・冬狐堂北森鴻(文春文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 闘うお姉さん(笑)。おとなしく自分の商売だけをしていればいいのに、性分なんだろうねえ(笑)。事件とか、陰謀とか、何かよくない香りを嗅ぐとすぐに首を突っ込みます、陶子さん(^^;)。骨董というものには、人の欲望や陰謀、激しい思いなどがたくさんこめられているので、自然とそれを扱う人も、ある種そういうモノに敏感になっているのでしょう。確かに、骨董やロマンだけれども、ひとつ間違うととても痛い。けれど、敢えて痛い思いをしようとする冬狐堂を、もう、誰も止められないんだな(しみじみ)。

オンライン書店ビーケーワン:Killer XKiller X黒田研二×二階堂黎人光文社文庫
↑通勤のお供(読了)。
 これぞ本格! 本格はかくあるべき、という見本だね。いわゆる、雪山の山荘に閉じ込められた数人が、次々と殺されていく。そして、殺人事件の傍らには、常に「Killer X」のキャラクターが…。それに道内で起こる突き落とし魔事件がうまくからんで、雰囲気は満点。「必ずどこかに落とし穴がある!」と思って読み進むのですが、見事に穴に落っこちます(笑)。この“騙された”感がたまらなく良いのですよ。ネタは二階堂、文章はクロケンとみた(笑)。

オンライン書店ビーケーワン:赤(ルージュ)・黒(ノワール)赤(ルージュ)・黒(ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝石田衣良(文春文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 勝手に短編集だと思っていたのですが、長編でした。IWGP初の長編ではないでしょうか(笑)。今回、マコトは登場しません。噂だけ出てきますが。主人公はカジノ賭博にはまって身動きできなくなった映像ディレクター。そこにサルがからんできて、とてつもない犯罪に巻き込まれていきます。登場人物たちが痛い目を見ることばかりを想像しながら読み進んでしまうのですが、そこは石田さん。本編同様、ちょっと甘めに物語が紡がれていきます。そこに救われるんだよね。以前、石田さんのすべてがハッピーエンドのラブストーリー短編集読んだのですが、それと同様の“幸福感”を味わうことができます(^-^)。人間も捨てたもんじゃない、と思わせてくれる作品でした。

・『三日間の悪夢仁木悦子(角川文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 ノンシリーズの短編集。とはいっても、結婚後の悦子が1作だけ出てきます。やっぱり仁木悦子は何を読んでも良い。収録作品にはミステリーではないものも含まれますが、それがまた良い。たいていは、救いを残してくれているのですが、このミステリーではない作品は、救われない。そこがまたいい、切な過ぎて。こういう作品も書くんだ、と新たな一面を見ました。

オンライン書店ビーケーワン:凍るタナトス凍るタナトス柄刀一(文春文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 柄刀さんにしては、あまり優しくない作品ですね。『3000年の密室』や『4000年のアリバイ回廊』、『400年の遺言 死の庭園の死』など、歴史とロマンをうまくからめた作品がとっても好きなのですが、これは『ifの迷宮』同様、近未来のお話。柄刀さんが描くと、SFちっくな内容もとても分かりやすくて助かるのですが、私が求めているものとはちょっと違う(笑)。優しさよりも、やるせなさがとても強い。救われるような、救われないような。結局、救われていないんですけど。まあでも、柄刀さんだから、それもありかな(笑)。

オンライン書店ビーケーワン:貴族探偵エドワード貴族探偵エドワード 銀の瞳が映すもの椹野道流角川ビーンズ文庫
↑通勤のお供。
 ミステリーというか、BLというか、ライトのベルというか。どこかに属していそうで、どこにも属していないかも。椹野さん独特の優しさと不思議さが混在した、ステキな作品です。探偵だから、基本的にミステリーですが、ちょっとファンタジーも混じっている感じ。そして、これが発展していくと、きっとBLにもなる(笑)。続くようなので、追いかけてみます。

オンライン書店ビーケーワン:図書館の美女図書館の美女』ジェフ・アボット(ハヤカワミステリー文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 これはもしや、コージーなのではないかと。コージーミステリーとは、田舎で起こるどたばたミステリーだと解釈しているのですが(笑)、本格ではないし、サスペンスでもないし、でも、ちょっとアクションなんかもあって、盛りだくさん(笑)。前作よりは素直に楽しめました。

オンライン書店ビーケーワン:戻り川心中戻り川心中連城三紀彦講談社文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 書影は光文社文庫ですが、私は講談社文庫版を読みました。前々から良いと言われ続けて、やっと読めました。やっぱりいい。かなりいい。峻烈というか、壮絶というか。基本的にミステリーなんですが、解説にもあるように、動機に重心を置いて描かれているところが一般的なミステリーとはちょっと違うところ。ミステリーの枠の中だけでは収まりません。収録されているのは、“花葬シリーズ”と銘打たれた7編の中の5編です。登場人物の死や悲劇的宿命を花が象徴し、暗く、妖しく、そして美しく描かれています。この“美しさ”はほかに見たことがない。最初はなんだか物足りない気分になるのですが、最後の「戻り川心中」で一気に引きこまれ、作中で死んだ苑田岳葉とともに、奈落の底に突き落とされます。その“動機”が判明したときの衝撃といったら! 『戻り川心中』とともに読めといわれる『運命の八分休符』とはちょっと比べ物になりません。

・『漱石と倫敦ミイラ殺人事件島田荘司集英社文庫
↑通勤のお供(読了)。
 ワトソンの未発表の手記が発見された、というお馴染みのホームズ・パスシーシュの形式を取った、島荘にしては珍しい作品なのではないかと。「6つのナポレオン事件」と同じ時期に夏目漱石が倫敦に留学。同じ場所にいて、出会わないわけがない! ということから書かれたと思われます。ワトソンの記述部分と、夏目漱石の記述部分とで構成され、ホームズの描かれ方が180度違うのが面白い(笑)。漱石の記述の中では、ホームズは単なるビョーキですから(笑)。しかしながら、ワトソン記述の部分は、まるっきりドイルのホームズのような趣。そして、漱石が描くその異常なホームズですら、御手洗を彷彿とさせます(笑)。さすが島荘。でも、読んでいると鯨さんの雰囲気を漂います(笑)。内容は、ある程度、読みながら予測できるトリックが使われているのがちょっと意外。御手洗じゃないと解決できないくらいの摩訶不思議な謎を期待していたのですが、案外正統(笑)。しかしながら、解決方法がまるっきりホームズ! いやー、堪能させていただきました(^-^)。

オンライン書店ビーケーワン:壺中の天 3壺中の天 鬼籍通覧3椹野道流講談社X文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 法医学教室の面々+筧に、新たに兵庫県の監察医龍村が加わり、キャラクターがより魅力的になりました(^-^)。一応ミステリーですが、ちょっとファンタジーが入ってます。しかし、舞台は法医学教室。腐乱死体の解剖シーンを読みながら昼食をいただきました(笑)。それは、コーンウェルの『検屍官』シリーズで慣れてるから全然平気さ(笑)。前作に引き続き、今回もやるせない事件に巻き込まれる面々。伊月×筧のシーンが少なかったのが、ちょっと残念(笑)。でも、もしかしたらシリーズ中いちばんミステリーっぽかったかも。

・『北斎の罪高橋克彦講談社文庫)
↑通勤のお供。
 読み始めました。浮世絵のシリーズ+奇伝、SF、ホラーなど、いろいろ集めた短編集。うち1作はすでに読んでましたが、短い中にも壮大なスケールのお話が盛り込まれていたり、人間ドラマがあったり、浮世絵の謎に迫ったり、盛りだくさん。奇伝、SF、ホラーは未読なので楽しみです。

声がキレイだ〜。

 久しぶりに『ウタワラ』を見たのですが、赤西くんってばむちゃくちゃ声がキレねー。ジャニーズでハモリって初めて聞いたかもしれない。少し前に、何かのテレビ番組で「亀&赤西の歌はうまい!」って話を聞いていたんだけれども、実際聞いてみてびっくりしたさ。久々にCD買うか?(笑)。

 さて、近況報告でございます。

 前の会社が破産し、一足お先に抜けていた(笑)私は、4月から新しい職場で仕事を始めました。結局、元の職種に戻ったわけですが、「やっぱりこれが私の“仕事”よね〜」なんて思うほど、楽しく、しかもなかなかスムーズに仕事をこなしてます。ただ難点は、連日の残業。あまり「仕事が大変!」という実感はなく、毎日気付くとお昼を過ぎていて、昼食後気付くと夕方になっていて、仕事がひと段落したなー、なんて思うともう22時とかになっちゃってたりします。4月に入って本格的にダイエットを始めたので(ホントだってば^^;)夕食はサプリで済ましてしまうので、家に帰ったらお風呂に入って寝るだけの毎日。新しい職場ということもあって、自覚症状はないけれども、きっと精神的にもハードだし、+肉体的にもハードなので、6時間の睡眠時間は確保したいのね。そうしたら、帰ってすぐにお風呂を準備しなくちゃいけないのですよ。その間にサプリを食べて、準備ができたらお風呂に入って、あとは寝るだけ。家事は週末にまとめてやるって感じで、自分の仕事のペースがつかめるようになったら、もうちょっとゆとりもできてくるかな。

 まだ手探り状態だけど、楽しくやってます(^-^)。

本性を見たっ!

※事情があり、これより上の部分は削除しました。

 さて。
 そんな中、私の部署では電話は取らないことになっていたのですが、代表電話は違う階で取っていて、週末からトラブっている私担当のお客さんからの電話が取り次がれてしまいました。そのお客さんと上司との間で、担当を変えることや今後のことなどが話し合われたのですが、今日になっても何の連絡もないというお怒りの電話。実際は、私が辞めることは随分前から分かっていて、新しい担当に引き継ぎの段取りも終わっていたのですが、会社がこんな状態で、正直お客さんに対応できる状態ではなかったのですね。会社からの正式な通達があるまでは、何の対応もできず、どうしても接しなければいけないお客さんにはなんとかごまかしていたのですが、そのお客さん、私の話では納得してくれず、「上司か新しい担当を出せ」と迫るわけです。その時、本当に上司は外出していて、「戻り次第連絡します」と言ったのですが納得しない。新しい担当は私の近くにいたのですが、「私は出ません」の一点張り。お客さんは私の対応では不満なので、とにかく、どうなっているのか説明しろ、と。見かねた先輩が電話をかわってくれたのですが、その間も新しい担当者は「私は担当を拒否しました」とか言いやがる。結局、その先輩がなんとかおさめてくれたのですが、ちょっと待てよ、と。
 新しい担当者は、この会社に入ってまだ2年足らずなのに、どうもこの部署を仕切りたがる人で。社内でも評判はよろしくないのですが、過去、部署内で揉め事が起こったとき、上司側に寝返ったという実績があるのがその原因。部署内で一致団結して上層部に掛け合おうとしていたときの、まさかの寝返りで、その“革命”は首謀者が飛ばされたり退職に押しやられたりとてんやわんやになったそうです。
 そういうことがあってからその人、妙に天狗になっていて、新人はもとより先輩でさえも叱り飛ばすありさま。保身&勘違いヤローで、ホント現場の人たちはもてあましていたんですけどね。そんな前置きがあっての今日のできごと。ほとほと私は呆れました。他人に厳しく自分にむちゃくちゃ甘い。会社が危ないという話になってからは、ずっと自分だけ被害者のような顔をして、挙句に私は「あなたはいいよね、もう辞められて」と言われ続け、ひそかに傷ついてたんですけど(笑)。だってさ、この仕事好きだし、自分の意思で辞めるわけではないんだもん。何がいいもんか!
 ハッキリ言うぞ。私はあんたなんか大嫌いだい! 私だけじゃなく、みんなあんたが嫌いなんだ。みんな大人だから何も言わないだけなんだぞ。「死ねばいいのに」(笑)。
 まあ、何もかも、明日で終わりなんだけどね(笑)。
 そうそう。新しい職場が決まりました(^-^)。また新宿勤務だよ(笑)。東京に出てきて、4回職場を変わったけれども、うち3回が新宿。つくづく縁があるのね(笑)。