8月18日〜23日分
『鏡の中は日曜日』殊能将之(講談社文庫)
↑通勤のお供(読了)。
もう、ことごとく、すっかり、何もかも裏切られました(褒めてます)。いやー、面白かった! 最初はまったく分からなくて、徐々になんとなーく様子が分かってくるんだけど、予想すると気持ちいいくらい見事に裏切られる(笑)。その上で、遊んでるなーと思えるところもちらほら見られて、なんだかとっても嬉しい作品でした。同時収録の「樒/榁」。舞台が香川県なのですが、まったく香川県にする意味が見えない(笑)。や、そんなことはなく。史蹟を巡ってますからね。でも、あの距離を歩くのは大変(無理)です(独り言)。
『それがどうした 静と理恵子の血みどろ絵日記』伊集院静・西原理恵子(角川書店)
↑ベッドのお供(読了)。
西原に引かれて購入したはいいが、読んでみるとまるっきり、伊集院静の「ギャンブル日記」(笑)。しかも、ほとんどが私の知らない競輪なので、正直、それほど楽しくはなかったのです。が、そこはそれ。内容と関係あるんだかないんだか分からないサイバラのイラストが面白いわけで。内容としては、画期的な(笑)座談会麻雀もあり、座談会の様子と、プロによる麻雀の解説が2段になって紹介してあったのが素晴らしかったと思うのです。それから、麻雀ゲームばっかりやってますから(笑)。
『QED 式の密室』高田崇史(講談社文庫)
↑ベッドのお供(読了)。
タイトルからして安倍晴明ですが。今回は実際に事件に巻き込まれるのではなく、いつものバーでのお話。その中に密室殺人事件が盛り込まれているので、まあ贅沢ちゃあ贅沢。しかしながら、中身は『鬼神伝 鬼の巻・神の巻』と同じだね。ミステリーランドなのに、返ってあっちの方が分かりにくいかも。
『亜智一郎の恐慌』泡坂妻夫(創元推理文庫)
↑新通勤のお供。
読んでます。愛一郎の雲好きはこんなところから始まっていたのね(笑)。時代が時代だからかもしれませんが、智一郎さんの方がしっかりして見えるのはなぜか。しかし、愛一郎は●●(ネタバレなので伏せる)なのに、どこをどう辿れば智一郎さんに達するんだろう(笑)。まあ、深いことは考えなくても、単純に楽しいお話です(^-^)。