4月21日分

 ものすごく心に残る作品でした。普段はできるだけ見ないようにしている自分のホンネ、それをちらっとだけ意識しました。まあでも、私はあまりにも楽観的に生きてきたので(笑)、そういった部分では苦しまなくて済みそうだと、そこだけ、ちょっと良かったなと思いました。「痛い」ことを、嘆かず、悲しまず、しかも、誰のせいにもせず、ただ「痛い」状態のままにしておく「僕」と学園の子供たち。救いたいなんておこがましいことは思いませんが、できることなら、お友達になりたい。その反面、これから先、子供を産むことに少し恐怖を感じたのも事実。

 なぜだかずっと遠ざけていた、榎田さんのファンタジーのシリーズ。「ALONE TOGETHER」を読み終わったとたん、無性に読みたくなりました。そして、分かってたことなんだけれども、やっぱり私は榎田さんの文章を欲しているんだなあ。最初の文章から痺れましたね。「ルアンの髪は長い。」たったこれだけに、心がかき乱されました。