4月15日〜18日分
- 「シャーロック・ホームズの事件簿 (新潮文庫)」コナン・ドイル(新潮文庫)←通勤のお供(読了)。
少し読みづらかったなあ。語り手がワトソンではなくホームズ自身だったりするところは面白かったですけどね。でも、引退間近の事件だったり、引退後の事件だったりして、ちょっと“冴え”がない(笑)。ある事件は、ホームズよりも私の方が先に解決しちゃいましたしね(うふふ)。ホームズの短編集は順番がどうなのかよく分からないのですが、まあ、また古書店で見つけたら読みたいと思います。
- 「トリック狂殺人事件 (角川文庫)」吉村達也(角川文庫)←ベッドのお供(読了)。
なんとなく、というか、きっと意識してるんだと思うのですが、壮大な物語なのに、なんだか軽い(笑)。警視庁捜査一課の刑事・烏丸ひとみシリーズの中の1作だそうで、一刑事でしかないのに、その魅力(笑)で警部を手玉にとってしまう24歳。キャラクターも面白く、はなからテレビドラマ化を意識して書いた、というだけあって、映像にすると面白いだろうなと思いました。でも、途中で犯人、分かっちゃったんですけど(笑)。犯人が分かっても物語の面白さが減るわけではなく、最後まで充分楽しめますよ。うん。犯人分かったところで、私にはトリックはほとんど分からなかったわけだし(笑)。
- 「蠱猫 人工憑霊蠱猫01 (講談社ノベルス) 人工憑霊蠱猫01」化野燐(講談社ノベルス)←ベッドのお供(読了)。
まるっきり続き物なのですね(^^;)。半分くらい読んだ段階で、何も見えなかったのですよ(笑)。で、残りの半分を読んでも、まだまだ何も分からない。…とてつもなく壮大な物語になるんじゃないかと思うのですが。1作目を読んでしまったので、次も読まなきゃいけない(笑)。さすが、化野さんらしい物語だなあと思いつつ、ライトノベルな感じなのに、京極堂シリーズよりも蘊蓄が多いし、本格的だし、なかなか侮れません(笑)。妖怪好きにはたまらないお話ですけどね。
- 「ルパン対ホームズ ルパン対ホームズ 怪盗ルパン 文庫版第3巻」ルブラン原作・南洋一郎文(ポプラ社)←ベッドのお供(読了)。
なかなかいいタイミングで読んだと思います(笑)。ドイルに抗議されつつも、ルブランは作品を売るためにルパンとホームズを対決させた、というようなことが解説に書いてありましたが(笑)。フランス人の愛国主義というものがどんなものか、よく分かりますね。これを私は小学生の頃から読んでいたのね、と物語とまったく関係ないところで感慨深く思ったり(笑)。ワトソンがルパンにケガをさせられるシーンがありますが、それを除けば面白かったと思います。とある作家のとあるシリーズを彷彿とさせる物語ですよね(こっちが先だけど(笑))。やっぱりこういうストーリーにはそそられるようです(^-^)。
- 「ネバーランド (集英社文庫)」恩田陸(集英社文庫)←ベッドのお供(読了)。
一気に読んでしまいました。男の子4人きりの1週間。舞台は辺鄙なところに建てられた名門高校の寮「松籟館」。文化財になろうかというほど古く歴史があって、それと同じだけ学生たちの思い出、思い入れも深い建物。そこで冬期休暇を過ごす4人の1週間が、とても悲惨に(笑)描かれています。いや、悲惨じゃないですけどね。彼らが悲惨なだけで…。高校生とはいえ、それぞれが何がしかのモノを背負っているわけなのですよ。普段なら、それは気付かずに、気付いても知らんふりをしていられるのに、たった1週間でも密接して生活していくうちに、彼らは彼らなりにいろいろと考えるところがあるわけです。そういった青臭さとともに、何がネバーランドなのか、ということも含めてじっくり堪能してほしい作品です。
- 「銅の魚 (角川文庫 (5643))」仁木悦子(角川文庫)←新通勤のお供。
読み始めました。初めての仁木兄妹シリーズ以外の作品になります。短編集ですが、なかなか心にぐっときますね。子供がいい。むちゃくちゃいい。これは惚れない人の方がおかしい(笑)。