新しい防御策。

 以前から、道端でよく声をかけられるんです、私。いや、ナンパとかじゃなくて(笑)。道を尋ねられたり、「アンケートに協力してください」とかいってお願いされたり。駅の前ではよく「手相の勉強をしてるんですけど」と声をかけられますが、一度でいいから「勝手に勉強してれば」って言い返したい(笑)。ホントにね、手相の人たちは、「あ、いるな」と思ったらほぼ100%私に声をかけてきます。何ででしょうかね(^^;)。

 「ダブ(エ)ストン街道 (講談社文庫)浅暮三文の中に、人が道を尋ねたくなるような顔を指して“顔の真ん中にドアがあるような顔”というような文章があったと記憶してるのですが、決して私の顔にはドアなんてありません。

 どちらかというと、私的には“人を寄せ付けない顔”をしてるんじゃないかと思うんですけどねえ。というのも、そもそも目つきが悪く(笑)、今はとくに目も悪くなってしまったので余計に悪いし。しかも、以前から仕事中によく言われたことですが、無表情の私の顔は恐いらしいです(^^;)。仕事に集中しているとき、無表情にどこか一点を見つめているのです。頭の中では、ものすごい勢いで考えていたりするんですけど、顔は無表情なのです(笑)。どこかを見ているという意識はまったくなく、ただ、本人は真剣に考えているのですが、そういうときの私の顔が恐い、と(^^;)。…女性に向かって言うセリフじゃないよねえ(ま、女性に言われたんですけど)。

 まあ、歩いているときっていうのも、たいてい無表情ですよね。だから、客観的意見をそのまま信じるならば(笑)、そうそう気軽に話しかけられるタイプでは決してないはずなんですよね。心当たりといえば、一つ。無表情のときってどこかに目を向けている可能性はあるので、そこで目が合ったりすることは、確かに多いです。目が合ったら、恐い顔の人でも話しかけろ、とかいうマニュアルがあるのかもしれませんね(笑)。でも、それにしたって、よく道を尋ねられる、ということは説明できませんが。

 というように、なんせよく声をかけられるんです、私。会社帰りの駅前はホントに手相の人が多くてね。駅構内までは付いてこないと思っていたら、たまに構内までついてくる人もいるし。正直、うっとおしいっちゅーねん。そこでですね、昨日発見してしまったのですよ、決して声をかけられない方法。

 昨日は、私の少し前にスーツを着たスキンヘッドのおじさん(お兄さん?)がいらっしゃいまして、私はその人の斜め後ろくらいを歩いていたのですね。で、いつもの駅前にさしかかったとき、案の定、手相の人は私と目が合ったとたんにこちらに近づいて来ようとしました。しかーし。ふと、私の少し前を歩くスキンヘッドのおじさん(お兄さん?)に目を向けたかとおもうと、すごすごと引き下がったのです! “スキンヘッド”というのが効果的だったのかもしれませんが(ごめんなさい)、連れがいる、と思われたんでしょうね。ああいう人たちって、1人で歩いている人しか狙いませんもんね。会話はしなくても、“私はこの人の連れですよ”という顔で歩いてれば大丈夫(^-^)。いやー、いい方法を思いついたよなあ。