2月15日分

 今回は、ケイもマリーノも大活躍。舞台がリッチモンドだったこともあって、昔を思い出します。ちょっと寂しくなるけど。でも、なんというか、検死局の局長を退いてからのシリーズでは、終わりがハッキリしない。いや、ちゃんと事件は解決してるし、謎が残されているわけでもないんですけどね。強いて言うなら、人間関係の決着が着いていない、ということ。ケイにしてもルーシーにしても、ぼやかされていて、それがまた続編へと繋がるんだろうし、そういう終わり方を嫌っているわけでもないんだけど、これまでとはちょっと違う気がして…。まあでも、あっという間に読んじゃうのはすごいと思う。魅力的。文字も大きいし(笑)。比較的新しめの講談社文庫は、どれも文字が大きくって読みやすくていい(^-^)。

 やや。「本陣」って中編だったんですか。そんなこともしらない、横溝初心者です(笑)。横溝はまだ1冊しか読んでなくて、「悪魔の手毬唄」ですが、でもあんまりおどろおどろしいイメージってなかったんですよね。これもやっぱり岡山の農村が舞台の、それは恐ろしい殺人事件の話なのですが、文章自体、物語自体はそんなに恐ろしそうな雰囲気ではない。そういうギャップが楽しいなあ。