2月5日〜7日分

 ところどころ理解しづらいところも少しありましたが(もうちょっと図を増やしてほしかった)、ストーリー的には大満足です。殺人事件の謎と、400年の謎、そして最後に一つ…。途中から、そうかな、とも思ってはいたのですが、ああいう終わり方ってのがまた、ステキじゃないですか。最後の数行、微笑ましいやら感動するやら、鼻の奥とか耳の下とか舌の付け根とかが痛くなりました(笑)。

 一見、難解そうなんですけど、思った以上に面白かったです。“ある朝目覚めると、僕は女になっていた。しかも、5年後にタイムスリップしている!”。こうやって紹介すると、西澤保彦っぽいのかな、とも思うのですが、それが最後までどうなのか分からないのですよ。それがちょっとじれったかった(笑)。でも、宗像くんが途中からとてもいい男に見えてくるから不思議(笑)。最後、一応ハッピーエンドになるところもいい感じでした。

 いやまた、これが面白いのなんの。これまでに遭遇した“マヌケな犯罪”を書き記した元警察官の大道寺圭。それがそこそこ評判になって、講演などにも出かけるのですが、その先々でまたおかしな事件に巻き込まれます。その巻き込まれ方に捻りが加えられていて、面白い。途中に挿入される、警察官時代の最後の事件が、これまた意味深で(笑)。こういう構成もすべて含めて、若竹七海って上手いよな、と思います。で、ますます読みたくなります。

 読み始めました。洋モノのアンソロジーっていうのが、たぶん初めて。しかも、レックス・スタウトとか、ドロシー・L・セイヤーズとか、エラリー・クイーンエドワード・D・ホック、カー、アシモフと、私が知っている作家が勢ぞろいしているなんて珍しい!(笑)。これは見逃す手はないよね。クリスマスには特には興味もないし、時期も外れてるんだけど(笑)。でも、海外におけるクリスマスというのは特別なもので、それにまつわるミステリーとったら、やっぱり特別な作品ばかりなんでしょうね。3分の1ほど読みましたが、楽しんでます。