まだまだ興味は尽きず。

 日曜日の話ですが、ドトールでトーストを食べました。そのとき、気付いたこと。

 パンが薄い。

 いえ、噂には聞いてたんですよ。食パンは、東京では8枚切りがポピュラーで、大阪では4枚〜6枚切りが普通である、と。実際、私にとっても6枚切りがポピュラーで、最近は厚めの方がおいしいので、4枚切りや5枚切りを買います。8枚切りはサンドイッチ用にしか思えないんですよね。

 ドトールだって同じです。大阪にいた頃のことは憶えていませんが、香川ではやっぱり4枚切りのトースト1枚分でしたねえ。先日食べたのは、8枚切りのトースト2枚分でした。結局量は同じなんですけどね(笑)。

 そういえば、東京に出てきたての頃、食パン売り場でやけに8枚切りが目につくな〜、と思ったことがありました。最近でこそ4枚切りもたまに見かけますが、少し前までは存在してませんでしたもん(嘘だろ(笑))。

 些細なことなんだけど、思い込んでいて違いに気付いてない、という東西食文化の違いってのは、実はきっともっとあると思うんだよね。いちばん最初にスーパーで思ったのは、細ネギがないってこと(笑)。いやほら、私うどん人じゃないですか。ネギとショウガが命なんですって。ネギはもちろん細ネギ。西の方では細ネギのことを“ネギ”といい、こちらで一般的にネギという太いネギは“太ネギ”もしくは“白ネギ”と言います。当然のように、思い込みで「ネギ」と言うわけですよ。でも、両者で指すモノが違う。面白いねえ。

 うどんつながりでもうひとつ気付いたのは、練り物が少ないということ。100円で5本くらい入っているようなちくわとか、70円で2本入っている紅白のかまぼことか、そういう“冷蔵庫の欠かせない食材”がない。いや、なくはないんだけどさ。なかなか見つけられない。5本入りちくわはたまに見ますけどね、鯛とかが入っていて高い(笑)。だって、倍するんだよ、倍。200円だけど。それでなくても、120円くらいですかね。かまぼこに至っては見たことすらない。1本200円くらいで、鯛入りもしくは鱧入りという高級なものしかない。…こういうのを“高級”って言っちゃう私がもしかしたら情けないだけなのかもしれない(笑)。でも、理由は考えられるんですよね。瀬戸内海に面している香川県は小魚が豊富で、練り物文化が発達している。練り物を揚げたもの、一般的に“薩摩揚げ”などと呼ばれるものですね。あれは“てんぷら”と言います。しかも、薩摩揚げという言葉から想像するような形態をしているわけではなく、しかも何かが混ざっているわけでもなく、縦長の板状で、全体的に溝が入っている、と。…難しいなあ(笑)。かまぼこ板みたいな形で、縦に筋というか溝がある。多分、絞り口の模様なんだと思うんですけどね。子供の頃はそれほど好きではなかったですが(代わりにちくわやかまぼこがあったらかね)、ない、手に入らない、となると無性に食べたくなったり(笑)。菜っ葉と煮付けるとこれがまた旨いんだ。むん。今度実家に帰ったときに買ってこよう。

2月11日〜13日分

 「IN☆POCKET」で特集をしてました。「ぼんくら」「日暮らし」の内容でしたが。でも、同じ時代モノ“人情モノ”ということで、通じる部分があるんですよね。現代モノでは書きにくくなっていることを時代モノで描いていきたい…と。今回は“理不尽さ”ということになるでしょうか。社会に対して理不尽だと思うこと、世の中の仕組みに対して理不尽だと思うこと、そして、身近な人に対して理不尽だと思うこと。そんなことが積もり積もって、とても悲しい物語になってしまったような気がします。でも、ちゃんと最後には救われる。そういうところは、さすが宮部。上手いよね。

  • 「なみだ研究所へようこそ!−サイコセラピスト探偵涙煌子」鯨統一郎祥伝社文庫)←ベッドのお供(読了)。

 鯨さんらしいっちゃあ、らしいんですけど。かなり拍子抜けしますけどねえ(笑)。しかもこれに続編があるというから驚くじゃないですか。今度はプロファイラー(笑)。ええんか、これで。…今ごろ気付いたんですけど、もしかして鯨さん、あまり文章の上手い方ではないですよね?それともわざとなのかなあ。どこまで狙ってるのかが分からないと、とてつもなく不安になるのも鯨作品の特徴でしょう(笑)。

  • 「壺中の天国」倉知淳(角川文庫)←ベッドのお供(読了)。

 私、すごい勘違いをしてたんですよね。これ、猫丸先輩が出てくるものだとばっかり思っていて、いつまでたっても出てこないなあ、なんて思いながら読んでたら、やっぱり出てこなかった(笑)。もしかしたら、「ほうがこ探偵隊」を除くと、倉知さん初めての長編かもしれません。主人公は働くお母さん・知子さんですが、彼女がとてもイキイキしていて、素敵。娘をはじめ、彼女を助ける周りの人たちも、とても魅力的。個人的には、やはり正太郎さんがとても好感持てます。最後の最後で、より好きになる(笑)。物語も、こんなに厚いのに、途中でダレることもなく、最後までずーっと惹きつけたまま。短編の方が得意なのかと思っていたので、驚きました。ただ、“本格”なのかというと、ちょっとだけ疑問。だって○○が…(以下略)。

 洋モノだとは思えない。あっという間に読み終わりました。今度は舞台がリッチモンド。昔のように、とはいかないけれども、少しだけ解剖して、小さな証拠を集めて、関係者に詰め寄って、一つひとつ丁寧に処理していく姿は変わってないよね。そういうケイをたぶん、読者は待っているんだと思う。彼女が事件に巻き込まれるのはしょうがないし、そうじゃないと物語が成り立たないから(笑)、それはいいんだけど、でも、やっかいごとに巻き込まれるのは、読んでいて気分のいいもんじゃない。それはやっぱり同じ“女性”だから、なのかな。でも、ルーシーは相変わらず逞しいよね(笑)。それはそれでうらやましかったりもするけど。

 読み始めました。そろそろ事件の方は片づきそうな感じ。あとは“やっかいごと”がどういう風に片づくか、見もの(笑)。なんとなく予想はついてるんだけどね。