12月21日〜1月5日分
『安楽椅子探偵アーチー』松尾由美(創元推理文庫)
↑通勤のお供(読了)。
子供が主人公ということもあってか、なかなかソフトな感じではあるのですが、提示される謎はしっかり本格。ファンタスティックで、ほのぼのしてるけど、でも、ハードボイルドちっくなところもあり、冒険的なところもあり、とっても楽しめました。続きが読みたい!
『とむらい機関車』大阪圭吉(創元推理文庫)
↑通勤のお供(読了)。
大阪圭吉は“バカミス”だという話を聞いていたのですが、確かにバカミス(笑)。でも、充分本格としても楽しめます。とりわけ、名探偵・青山喬介のシリーズは面白かったです。ちょっと時代を感じますが、それも“古色”程度。エッセイも収録されているのがお得かも。
『ビッグ・アップル・ミステリー マンハッタン12の事件』アシモフ他編(新潮文庫)
↑通勤のお供(読了)
アシモフ編の短編集。ニューヨークにも、マンハッタンにも思い入れはないけれど(笑)、収録作品は大いに楽しめます。ジェイムズ・ヤッフェの“ママシリーズ”は読みたくなったし。ほかに、エラリー・クイーン、レックス・スタウトはネロ・ウルフ、エドワード・D・ホックは、怪盗ニックなどのシリーズものが収録されてます。
『無明の闇 鬼籍通覧2』椹野道流(講談社X文庫)
↑年越しのお供(読了)。
X文庫ですが、もとは講談社ノベルス。法医学教室を舞台としたミステリちっくなお話(ミステリと言い切れないのが、残念(笑))。しかしまあ、年越しのお供に法医学モノをよく選んだもんだ(笑)。今回、法医学教室に持ち込まれた解剖の案件は、赤ちゃんや子供たち。ちょっと滅入りますが、ちゃんと“いいカタチ”に解決されるのがこのシリーズの良いところ。巻末の、登場人物による座談会は笑えます(^-^)。
『赤緑黒白』森博嗣(講談社文庫)
↑お正月のお供(読了)。
Vシリーズ最終作(10作目)。ちょっとした事情と、先に『四季』を読んでしまったので、多少のネタバレがありつつ(笑)、それでも、知っているから楽しめる、という部分もあり、思う存分楽しみました。しかしながら、このシリーズがあの人の去就で締めくくられるのがなんだか納得いかん(笑)。まあ、しょうがないけど。でも、れんちゃんとしこさんの“未来”が気になる! そういうことになるんですか!? …いずれまたどこかでお目にかかれるといいなぁ。
『月光ゲーム Yの悲劇'88』有栖川有栖(創元推理文庫)
↑移動のお供(読了)。
再読です。もう、遥か昔に読んだだけで、犯人とシチュエーションだけが記憶にのこっていたのですが、見事に犯人、間違って覚えてました(笑)。基本的に、アリスのシリーズは火村×アリスが好きなのですが、今回、改めて江神さんの魅力に気付かされましたね。なぜアリスはこの路線で進まなかったんだ(笑)。学生アリスシリーズを推す人の気持ちがよく分かりましたです。実家から学生アリス3作を持って帰ってきたので、折を見て通して読みたいと思います。
『ピーター卿の事件簿』ドロシー・L・セイヤーズ(創元推理文庫)
↑通勤のお供。
読んでます。創元だけど、表紙が違う。古書で購入したので、とても古いのですね。シャーロック・ホームズのライヴァルたち、という副題がついてます。連作短編ですが、さすがホームズのライヴァルというだけあって、トリッキー(笑)。中にはそうでもないものも含まれていたりしますが。舞台はロンドン、時代もホームズに近いんじゃないでしょうか。“今さら”な感はありますが、とても楽しんでます(^-^)。