12月18日〜20日分
『模倣の殺意』中町信(創元推理文庫)
↑通勤のお供(読了)。
意に反して、悶えることはありませんでした(笑)。“何か”ある、ということは分かっていたので、用心しながら読んだのですが、やっぱり途中までは騙されるもんです。それがまた楽しい(^-^)。
『τになるまで待って』森博嗣(講談社ノベルス)
↑おこたのお供(読了)。
や。これは。ちょっと反則(笑)。全てがキレイに解決されるわけではないのですよぅ。それは、シリーズ作品だから。というか、前のシリーズ(たち)も思いっきり引っ張ってますねぇ。うん。それはそれで、私は充分楽しませていただきましたし(^-^)。何より、Gシリーズ当初からの疑問が1つ解決したよ(笑)。やっぱりアレはトリックでも何でもなかったさ(笑)。さて、内容の方は、森のシリーズ3作目お約束の“孤立した館”。基本的に、ここの作品で提示された謎は解決するのですが、シリーズを通して読んでいる人にとって気になる部分は、まったく解決されていません。どこまでも引っ張る(笑)。まあそれも、森作品のお楽しみの1つでもあります。
『四国はどこまで入れ換え可能か』佐藤雅彦(新潮文庫)
↑おこたのお供(読了)。
タイトルに魅かれて衝動買い(笑)。『ねっとのおやつ』の文庫版でした。マンガです。NHKのテレビ番組「ピタゴラスイッチ」に出てくるアニメ「フレーミー」の原型を作った人だそうです。中の表題作のオチは、実は、“ぶんなげ本”で有名な(笑)某メフィスト賞作品の中でも出てくるもの。ネタが割れていただけに、そこがむちゃくちゃ残念(笑)。
『ぬしさまへ』畠中恵(新潮文庫)
↑おこたのお供(読了)。
『しゃばけ』に続くシリーズ第2弾。廻船問屋の若だんな・一太郎とそのお供たちが、今回もいろんな事件を解決していきます。ミステリーでもあり、人情噺でもあるんですね。とりわけ今回は、中の1作が宮部っぽくて、好きです。
『虹の家のアリス』加納朋子(文春文庫)
↑通勤のお供(読了)。
こちらも『螺旋階段のアリス』に続くシリーズ第2弾。サラリーマンから一念発起、ハードボイルドな私立探偵を目指して開業した仁木順平と、その助手・市村安梨沙が繰り広げる連作短編集。解説の倉知淳がまた、いい味を出してます(笑)。本格スピリットを持ったミステリ、とはいうものの、すべての謎が論理的に解決されるのかというと、そうでもなかったり。トリックがあるわけでもなく、謎は自体は探偵事務所に持ち込まれるほどだから“事件”ではあるのだけれども、明快な“謎解き”はない。ただ、その謎を解く過程がとっても魅力的ではあるのです。そこが、加納さんだからこそなしえる技でもある。そもそも、安梨沙の存在そのものが魅力的な謎ですから(^-^)。
『安楽椅子探偵アーチー』松尾由美(創元推理文庫)
↑通勤のお供。
読み始めました。やっと“安楽椅子”と主人公・衛少年が出会ったばかりなので、これからが楽しみです。