8月3日・4日分

オンライン書店ビーケーワン:実験小説ぬ

↑通勤のお供(読了)。えーと、それほど心に残るものはあまりなく(^^;)。唯一、以前『異形コレクション 蒐集家』で読んだ『【参】』が面白かったかなあ、と。タイトル通り、試み自体は面白かったです。いろいろな工夫がされていて、こういう構成、表現方法は面白いな、とは思ったのですが、中身がそれについてこない。後半の掌編だって、赤川次郎の方が面白い。もうはるか昔に読んだ赤川のショートショートはいまだに内容を覚えているのに、先日読んだコレは印象に残らない。まあ、好みの違いなんですけどね(笑)。

オンライン書店ビーケーワン:川の深さは

↑新通勤のお供。読んでます。やっぱり福井さん、こういう話なんですね(笑)。カバー裏のあらすじを読んだだけで、またちょっと身構えてしまう自分を発見。少し寝かせてから手に取ったんですが、やっぱり見えない壁を感じながら読み始めたわけなのです。それが、やっぱり引き込まれる(笑)。何がここまで読む人を惹きつけるのか分からない。でも、間違いなく面白い。先が気になって気になってずんずん進んでいく。その繰り返し(笑)。例えば一つ挙げるとするならば、やっぱりキャラクターなんだろうな。如月行しかり、保しかり、フリッツしかり。こういうキーになる魅力的な人物を置いといて、周辺をちょっと泥臭めのこれまた魅力的な人たちで固める。ある種パターンなんだけど、これがまた最強。ストーリーというか特殊な題材を扱った内容ではあるけれども、それもこの人物たちをうまく使って、とても身近な物語に仕上げているってのも魅力。これまでの作品がそうだったように、最後には少しだけでも救いが残っているといいなあ。