7月30日〜8月1日分

オンライン書店ビーケーワン:ニッポン硬貨の謎

↑ベッドのお供(読了)。あれだね。もっと読まなきゃ、クイーンを。もう、北村さんがどれだけクイーンが好きかを見せつけられた感じ。その域にまで達してないと、心の底からこの作品は楽しめません。それが悔しいなあ。注釈はとても北村さんらしくて、微笑んでしまいましたが(^-^)。ミステリーとして見るならば、北村さんらしさってのは正直あまり見えなかった。あくまでも、北村さんの目を通して見たクイーンの作品、というポジションを死守してますね。中で少しネタバレをされてますが、この程度だと問題はないと思います。これからでも遅くない。しっかりクイーンを読んでいこうと心に強く思いました(笑)。

↑通勤のお供(読了)。ほぇ。。。って感じ(笑)。こんな終わり方ってあるのか。なんだか、麻耶を読んでいる気分(あ、これだけでもネタバレになるのかも)。なんというか、これが、これこそが“新本格”なんだ、ということをある種強く感じましたね。作者の好きな古典のスタイルで思う存分遊びつつ、それで遊んでいることを自覚している主人公たちが迎える結末、という、この結末の部分がもしかしたら新本格なんじゃないのでしょうか。いやー、堪能しました(^-^)。

オンライン書店ビーケーワン:妖怪大談義

↑ベッドのお供(読了)。これこそ、京極夏彦のルーツが分かるってもんですよ。どこもかしこも妖怪だらけ。京極の師匠筋に当たる水木しげるをはじめ、さまざまな人たちとの対談を集めた1冊。一言で「妖怪」といっても、それに関連した知識の多いこと多いこと。まさしく“京極堂”並みです(笑)。しかし、この京極堂にしたっていろんな目論見があるわけで、いかに妖怪を、妖怪を育てた日本文化を大切にしているかがよく分かります。日本人としてちょっと考えさせられるところもあるし。こういう日本人に対する思い、というものも、小説の中に紛れ込ませるだけではなく、どこかでもう少し分かりやすく、伝わりやすい形で発表してもらいたいものです。

オンライン書店ビーケーワン:作る少年、食う男

↑ベッドのお供(読了)。久しぶりのBL。最近お気に入りの椹野さんです。BLなのですが、やっぱり検死官なのです(笑)。謎解きはしませんが、少し捜査はします。この外見や風聞と大いに違う中身の「北の死神」。とてもいい味を出してます。彼にかかわる人たちのまた優しいこと(^-^)。そういう彼の元に吸い寄せられるように現れたハルくん。純粋すぎ(^^;)。孤児院で育ったとは思えないまっすぐさ。屈折してたり鬱屈しているのも楽しいんだけれども、たまにはこういったとてもピュアなBLも楽しいなあ。

オンライン書店ビーケーワン:触身仏

↑ベッドのお供(読了)。異端の民俗学者・蓮丈那智のシリーズ第2弾。解説にもありましたが、那智先生とミクニの関係が、これまでとは微妙に違ってきていて、そこがまたいい感じ(^-^)。連作短編というと“お約束”がお楽しみの一つではあるのだけれども、少しずつ変化したり成長したりすることは、シリーズを追いかけて読んでいる人たちに対するご褒美なんじゃないかと私は思っているのです。ずっと読んでいるから気付けること。ミステリーとしての内容以外に、そういう部分で楽しませてくれるってのが、北森さんの好きなところ(^-^)。今回はホント、那智先生が人間だった、ってことが分かったし、ミクニのツッコミにも磨きがかかっていたし(笑)。なかなか量産できない作品ではありますが、まだまだ続くことを願ってます。

オンライン書店ビーケーワン:朽ちる散る落ちる

↑ベッドのお供(読了)。だんだんと、れんちゃんが男らしく、そしてしこさんが女らしくなっていくのが面白い、いや、頼もしい(^-^)。キャラクターで楽しませてくれるVシリーズですが、これほど内面を書いているのは初めてかも。それぞれの作品で誰か1人がクローズアップされるようなことはあったけれども、紅子さんも、しこさんも、れんちゃんも、そして七夏さんも、みんなそれぞれが抱えているモノを、少しかもしれないけれども出していて、それが物語の核となっているような気がするのですが、いかがでしょうか。何が朽ちて散って落ちたのか。それを考えて見るのがとても楽しいのです(^-^)。

オンライン書店ビーケーワン:タイムスリップ森鴎外

↑新通勤のお供。読み始めました。また何か、とんでもないことを考えてますね、鯨さん? まだ読み始めたところなのですが、ものすごい企みをひしひしと感じる(笑)。期待してます。