5月23日・24日分

 何が阿修羅なのか、どう阿修羅なのか。その辺、とても面白く読みました。考えるに、この辺りから、舞城さんのスタンスがちょっと変わってきているのではなかろうか、と。「山ん中の獅見朋成雄」まではかろうじでまだこちら側に踏みとどまっていたものが、徐々に、恐る恐るあちら側へも足を踏みだしてみました。という感じに見受けられるんですが、どうでしょう(そんなことはどうだっていいんだけどさ(笑))。最初のあの勢いのまま、第3章は始まるのだけれども、同じなのに、落ち着いて読めるから不思議。それだけ語り手である主人公に変化があった、ということでしょうか。楽しかったです。

 読み始めました。恋愛小説が10編。…何も確認しなかった私が悪いんだけれども(^^;)。でも、思ったよりも楽しく読んでます。ほんの些細なこと、ちょっとしたことが、恋愛においてはとても重要な意味を持つ。そういう精細な心をとても大切にした作品なんじゃないかと思います。

 読み始めました。いやー、こういうとき、仕事やってて良かったな、とか思うんです。現金ですけど(笑)。いずれ文庫落ちしたときには読もうと思ってました。昨年7月の発行ですが、第26回吉川英治文学新人賞を受賞したのと、第2回の本屋大賞受賞で再燃したようですね。「博士の愛した数式」のときも思いましたが、本屋大賞って、直接本屋さんが選んでいるだけあって、レスポンスも早いし、ものすごく強い。もちろんそれだけ愛されている作品でもあるんです。どことなく「ネバーランド」な雰囲気を感じつつ、これからじっくり楽しみます。