4月23日〜25日分

 “知らない”“記憶がない”ということがこんなにも辛いことだと、本人が知らないところがいちばん辛いね。それでも、サラは決断しました。そう。ここから物語は始まるのですね。…とても長いシリーズになりそうだなあ(笑)。

 青列車って、ブルートレインのことなのね(笑)。列車で起こった強盗殺人事件。ありきたり、というわけではないのですが、なんとなく被害者にも容疑者にも胡散臭いところがあって、いかにも“何かあるゾ”的な話だったので、そんなに心を入れて読んでなかったんですけど(失礼)、最後でヤられました! まさかそんな落ちになっていようとわっ。さすがクリスティー。古典(というわけでもないけど)でこんなに楽しませてもらったのは、久しぶりじゃないかな(^-^)。

 つい最近、逢坂剛の「奇巌城」を読んだばかりなので、内容はもう分かっていたのだけれども、やっぱりこの懐かしい“わくわく感”ってのは他の誰の訳にも負けませんね。素晴らしい。「奇巌城」のモデルになったのは、フランスのモンサンミッシェルだと聞いた記憶があったんだけど、なんか違うみたい(笑)。解説に写真が載ってました。

 読み始めました。原りょうって、“りょう”の字が出なくて、たいていひらがなで書かれるじゃないですか。それで女性っぽいイメージを持っていたのですが、著者近影ではゴツい男性が写ってました(笑)。しかも、想像した以上に面白い! ストーリーはまだ分かりませんが、小ネタがちりばめられていて、いいんです。にやにやしながら読んでます(笑)。