8月5日〜8日分

オンライン書店ビーケーワン:川の深さは川の深さは福井晴敏講談社文庫)
↑通勤のお供(読了)。
 福井さんの作品には、すごく惹かれる。何に惹かれるのかというと、たぶん、一途に思う気持ちと、その自分の気持ちに正直に生きること。自分の信じたことを最後まで貫き通す姿勢とでもいいましょうか。そうして、物語の結末にはちゃんと救いが残されているのがいい。これで救われなかったら生きていけないもの(笑)。

オンライン書店ビーケーワン:過ぎ行く風はみどり色過ぎ行く風はみどり色倉知淳創元推理文庫
↑通勤のお供(読了)。
 ふふん。ちょっと『星降り山荘の殺人』を思い出させますね。猫丸先輩初の長編ということでしたが、厚いこと厚いこと(笑)。しかし、その厚さがまったく気にならないってのがすごいと思った。これは『壺中の天国』でも思ったことだけれども、余計なところは一切なく、冗長に感じる部分もまったくなく、なかなか鬱な主人公・成一ののペースなのにしいんどくもなく、もちろん猫丸先輩の躁な部分が良いアクセントになっていたりするんでしょうが、霊媒師とか降霊会とか怪しい雰囲気な割には明るく進んでいくのが倉知さんらしいんですね。読後には爽やかな気分も味わわせてもらえます。

オンライン書店ビーケーワン:誓いは小さく囁くように誓いは小さく囁くように榎田尤利(SHY NOVELS)
↑ベッドのお供(読了)。
 う゛。甘い。あまあま(^^;)。タイトルや表紙のイラストから多少は予測してましたが、思った以上に甘かった〜。なんだか榎田さんの作品ではないみたい(笑)。“若”がかなりイケイケな感じだったので、もっとハードな感じになるかと思ったのですが、それよりもトモカの望む甘さを全面に出した、ということでしょうか。密かに「物足りない…」とかつぶやいてしまった(^^;)。

オンライン書店ビーケーワン:小説・江戸歌舞伎秘話小説・江戸歌舞伎秘話戸板康二(扶桑社文庫)
↑ベッドのお供(読了)。
 初・戸板さん。ホントはもっとミステリーな作品を読みたかったのですが、なかなか入手しにくいのです。本書は分類するならば歴史ミステリー。歌舞伎の歴史にそれぞれストーリーをつけていく、というような感じでしょうか。あまり歌舞伎を知らなくても充分楽しめます。返って歌舞伎を見たくなるほど。それにしても、中村雅楽のシリーズを読みたいものです。

オンライン書店ビーケーワン:死者は黄泉が得る死者は黄泉が得る西澤保彦講談社文庫)
↑新通勤のお供。
 黄泉、違った、読み始めました(笑)。シリーズものではなさそうなのですが、今回もかなり凝ったシチュエーションでいろいろと楽しませてくれそうです。