身近に欲しい“読み友達”。

 飲み友達ってすぐにできるのに、読み友達ってなかなかできないよねえ。飲む人ってのは、すぐにそれが発覚するじゃないですか、そういう機会も多いし。でも、本読みってのは、自分の趣味を相手に押し付けることを嫌うたちの人が多いので、なかなかその趣味が知れない。同類を探している私としては、こちらの趣味をちらっと見せて相手の反応を見る、という姑息な手を使ってます(笑)。

 そんな中で、やっと見つけた2人目(笑)。会社の取引先の方なのですが、今日は少しお話をする機会があったので、先日盛り上がった本の話をしました。私は「面白かったよ」とおすすめいただいた『火の粉』を読んだことをご報告したのですが、お返しのように「買いましたよ、京極の厚い本」と言っていただきました。なんかすんごく嬉しかったのです。

 その方は、見た目とかイメージとかで“読まず嫌い”をされているところが多々あり(笑)、少しでも興味を持っていただけたらいいなあと、前回ちょっとだけ熱を入れてお話したんですよね。もともと島荘がOKな人だから、トリッキーなお話も大丈夫だろうし、サスペンス系がお好きなようなので、あの関口くんの鬱さ加減も読みこなしていただけるのではないかと。そもそも『占星術殺人事件』を読みこなしているはずなので、京極堂の蘊蓄だって、そんな弊害にはならないはず!(希望的観測)。

 なにはともあれ、楽しんでいただけると嬉しいなあ。

 今日は、他にも人がいたので、突っ込んだ話ができなかったのが残念ですが、でも、お会いするたびにこういう話をさせていただくことになりそうです(笑)。