「ご覧。あれが東寺の屋根だよ」。

 金曜から土曜にかけて、京都へ行っておりました。従姉妹の結婚式だったのです。実家から母と妹、そして姪も参加することもあって、姪のご機嫌しだいでは、当日の朝発つのが難しい…ということで、前乗り。私も、がんばれば土曜の朝発っても間に合わせることはできたんだけど、お母さんたちが泊まるなら、と仕事を終えて直行しました。

 京都駅に着いたのは22時過ぎ。何も見えません(笑)。しかも、移動に地下鉄を使ったので、寄り道をすることなく、ホテルへ直行。すでに姪は寝てました。

 母たちは、早めに京都へ行って観光する、という話だったのですね。お城へ行くだの、お寺を見るだの、結構楽しみにしていたのに、どこへ行ったと思います? 動物園だって(笑)。京都への移動だけで疲れたみたいだし、お寺なんかに子供を連れて行く方が大変だということもあったんでしょうが、よりによって、京都で動物園だなんてねえ。しかも、当の姪は、いつものご近所へ行ったつもりでいるから哀しいやら情けないやら(笑)。それでも、楽しんだには違いないので、よしとしましょう(私には関係ないしな(笑))。

 翌日は朝、ホテルの前で起きた事故で目が覚めました(笑)。最初、パトカーらしきサイレンが鳴り、まあ家でもよく聞く音なのでちょっと気にした程度で寝てたんですけど、いつも静かなところで眠っている母はすぐ目が覚めたようで、窓から外を覗いて「あら、事故や」と私まで起こされてしまいました(^^;)。部屋の窓からすぐ前の通りが見えて、道路の真ん中に横たわっている物体も見えるのです*1。救急車がいたり、鑑識がいたり、土曜日の早朝ということもあって交通量は多くなかったので(それとも、現場検証の間だけ警察が止めてたのかもしれませんね)母はじっくり観察しておりました。パトカーには当然“京都府警”の文字があり、それを見て「狩矢警部*2はおるかな?」なぞほざいてましたが、そんな言葉は聞き流しました(笑)。

 それでもなんとか起きて(笑)、朝食をすませてチェックアウト。それから母は着付けです。その間、私と妹、姪はホテル周辺を散策することにしました。時間は、1時間から1時間半。ゆっくり観光するような時間はありません。そこで、姪の散歩を兼ねて行ったのは、BOOK OFF(笑)。私も母たちのことは言えないのですね(^^;)。だって、鴨川を渡ってぐるーっと1周回るコースに、うまい具合に組み込まれてるんですもの、BOOK OFFが(と言い訳にならない言い訳を言ってみる)。

 私が文庫のコーナーを見ている間、妹たちは児童書のコーナーにいて、見終わったら私を追いかけてくるという段取り。目論見としては、105円棚をささっと見て、目ぼしいもの数冊を購入して妹たちと合流。私からも姪に何か買ってやろうと思っていたのです。しかーし。最近、大型店とは相性が悪くて、ホント目ぼしいものが何もないのよ(^^;)。焦っているうちに、妹が姪を抱えてやってきました。比較的静かな店内に響く「おばちゃんどこかなあ」という姪の声(^^;)。おまけに、妹も「本に囲まれてると頭痛がする」なんて言う始末。さっさと見切って、結局2冊を購入しました*3。それにしても、同じ姉妹と思えない発言だよねえ。方や活字中毒なのに、方や活字アレルギーとは(笑)。

 慣れない靴で足が痛くなってきたこともあり、休憩しながらホテルへ戻りました。ちょうど1時間くらいの行程だったでしょうかね。そうこうしてるうちに親戚ご一行様も到着し、まずは控室で花嫁さんのお披露目ですよ。そんなことがあるのねえ。妹のときは式が始まるまで会えなかったのに。しかも、今回は人前式ということで、披露宴会場でそのまま式も行いました。人前式というと、レストランとかでパーティー形式で行われるもっと軽いイメージがありましたが、今回のは厳かでなかなかいい感じ(^-^)。両家の親類とも感激しましたね。全体的にはこぢんまりしてて、友達関係がほとんどいなかったのがちょっと寂しかったけど、友達だけで2次会をやる、というのを聞いて納得。友達のスピーチや出し物(笑)なんかはなかったけれども、逆に、新郎の上司・新婦の元上司のお祝いや、親族代表の言葉なんかがとても温かく、心がこもっていて感動しました。これまでにない、感動に包まれたお式と披露宴でした*4

 幸せになるんだよ(^-^)。

 さて、そうこうしているうちにもう、帰りの時間が迫っているのですよ。母たちが往復でJRの切符を買うというのを聞いていたので、私も往復で買ったら、実は母たちは片道しか買っていなかった、というオチ付きで(笑)。仕方がないので、私だけひと足お先に駅へと向かいました。時間は夕方の5時半ごろです。タクシーに乗って京都駅を目指したのですが、結局どこにも行かなかったなあと思っていたら、運転手さんが「正面に見える大きな屋根、あれが東寺です」とご紹介くださりました。ええ。見たのはそれだけです(笑)。まあ、それもいい経験です(^-^)。タクシーの運転手さんといろいろと京都のお話をさせていただきましたしね。

 しかし、お土産に風邪を持って帰ってきてしまったのですね(^^;)。ここんとこ、毎週土曜日は頭痛で寝込んでいたので、少し心配してたのですが、今回は喉にキましたですよ。常備薬も風邪薬だけ切れてて。そのせいで日曜日は寝込みましたが、土曜日に体調を崩さなくてよかったなあ。

*1:人かと思ったら原付きでした。寝起きで(というか半分寝てて)よく見えなかったのです。

*2:山村美紗の作品全部に登場するといって過言でない人物。私は若林豪が好きですが、最近は十津川警部と同じ渡瀬恒彦西岡徳馬をよく見ますね。

*3:三毛猫ホームズの推理赤川次郎、「霧越邸殺人事件綾辻行人。いずれも105円ではなかったのね(^^;)。しかも、作者を見て分かるとおり、作家別「あ」の棚しか見てません(笑)。

*4:やっぱりこれも、人柄、なんだろうなと思った瞬間でもある(笑)。だってその従姉妹、むちゃくちゃいい子なんだよね。だから、みんなが心を込めたお祝いを言ってくれるんです。