とんだ初体験。

 昨日、BOOK OFFヘ行ってきまして、5冊入手して参りました(リストは下に)。今回、なんだか嬉しかったのは「眼球綺譚 (集英社文庫)」と「フリークス (光文社文庫)」でしょうか。いずれも綾辻行人です。以前「殺人鬼 (新潮文庫)」も読みまして、綾辻の“異色作”、これで一通りOKかと(笑)*1。いや、どっちが異色なんだか分かりませんけどね(うふふ)。

 実は、私の綾辻初体験が「眼球綺譚 (集英社文庫)」だったんですよね。当時、有栖川有栖は読んでいたのですが、なぜだか綾辻には手が出ずじまいで。今になって振り返ってみると、アリスは「○○の謎」(国名シリーズね)だったのが、あーやは「○○館の殺人」(館シリーズです)だったわけです。まあ、地元の本屋さんの話ですが、よく平台に一緒に並んでいたものでした。しかしながら、推理小説(当時はそう言っていたんですが)で、“○○殺人事件”とか“○○の殺人”とかいうタイトルって、どうしても西村京太郎や森村誠一を思い起こさせるものがあって、自然と内容もトラベルミステリーっぽいアリバイものを想像していたような気がします。しかもあーやって、全部“館”だし(当たり前だ、館シリーズだもの(笑))、なんか変な先入観があった気がします*2

 それで、ですよ。多分、これも平積みになっていたんだと思われます「眼球綺譚 (集英社文庫)」。なんとなく装丁を憶えてますもの。内容もおぼろに憶えているようないないような(笑)。でもこれって、ミステリーではないんですよね、ホラーなんです。で、うかつにも私ってばコレであーやを判断してしまったんですねえ。「ふーん」って(笑)。ミステリーじゃなく、こんな感じのモノを書くのか、って。だったら「○○館の殺人」もホラーなんだろうな、なんて思って! ああ、もったいない(^^;)。

 それから何年後でしょうね、やっと自分の誤解に気付いて「十角館の殺人 (講談社文庫)」を手にしたのは、昨年でしたことよ。まあ、これもある種の運命なのでしょう(大げさな(笑))。私はアリス派なんだ、という、ね(一体何)。ミステリーとしては、作品としては、館シリーズの方が面白いのかもしれません。でも、やっぱり私はアリスなんだなあ。先にキャラクターから入ったもんだから(大バカ^^;)、火村センセありき、なんだもん。どれだけ国名シリーズがけなされようとも(笑)、私は火村センセについていくもーん*3。しかもですね、ここだけの話、私がアリスを知ったのって、同人仲間がネタにしていたから、だったりして(大爆)。

 いやはや。それで購入した「眼球綺譚 (集英社文庫)」。やっぱり一度読んでましたね。装丁が京極夏彦だとは知りませんでしたけど(笑)。文庫だけじゃなく、ハードカバーもやってるそうです。やー、職人さんだなあ、まったく。

 でも、あーやってば、ミステリーよりもホラーやスプラッターの方が作品多くないですか? え? 禁句なの、これ(笑)。

*1:いや、「殺人鬼〈2〉―逆襲篇 (新潮文庫)」があるのは承知してます。でも、パターン的にはこんなもんでしょ。

*2:この場合、アリスの「スウェーデン館の謎 (講談社文庫)」は良いのか、と言われそうですが、それが出たときには既にアリスはOKだったので、タイトルなんぞで左右されなかったのでした(笑)。

*3:…こんな話、ミステリー好きには言えない(^^;)。