何が違う。

 週末に読むべく、仕事関係の本を5冊ほど持ち帰りました。うちミステリーは2冊(上下巻)、1冊は実用書、残り2冊は純文学(というジャンルに入れていいのでしょうか)。もちろん私としては、ミステリーの方が読んでいて楽しいわけですね。結局実用書は読まなかったし(というか、時間切れで読めなかった)。しかし、これまでも何度かこういう仕事の読書をしてきましたが、なぜか純文学系の本の方が、読むのが早い。

 今回持ち帰ったのは、「東京タワー江國香織、「対岸の彼女角田光代、「贄門島〈上〉 (ジョイ・ノベルス)」「贄門島〈下〉 (ジョイ・ノベルス)内田康夫、「養生の実技―つよいカラダでなく (角川oneテーマ21)五木寛之。「贄門島」は2冊読むのに2日かかったにもかかわらず、「東京タワー」と「対岸の彼女」は1日、正確にいうと数時間で読めてしまった。「贄門島」はノベルスで、586p。「対岸の彼女」はハードカバーで288p、「東京タワー」もハードカバーで297p。それほど違いがあるわけではなく、しかも、どれが読んでいて楽しいかといえば、もちろん「贄門島」に決まっているのに。

 すんごい不思議なんですけど。

 ミステリーは考えながら読むからかなあ。ってことは、純文学は考えてないのか?(笑)。でも、読後に考えてしまうのは(「いったい何が言いたかったんだ?」と悩むことも含めて)純文学の方が多いかも…。「すげー」とか思うのも純文学の方が多いしね。だからといって、ミステリーには感動がないのかといえば、決してそうではなく、純文学では得られない感動がたくさんある。挙げるときりないから挙げないけど(笑)。でも、ちょっと下に挙げとく。*1

 ああそうか。周りからはよく言われるけど、自分ではどうだか分からなかったんだけど、ホントに私、読むのが速いんだ。楽しみながら読んでるから、ミステリーの方が時間がかかってるだけで、たぶん、ホントに読むだけだったら相当速いんじゃないかな。単純に、そういうことかもしれない(笑)。

*1:北森鴻とか、柄刀一とか、近藤史恵とか、宮部みゆきとか、北村薫とか、ほかにもいっぱい。全部感動の種類が違うし、作品によって得られるモノももちろん違う。