感化されやすいのは、いいことだよね?

 自分の生き方について、これまでは何の疑問も持ってませんでした。間違ってない、とは言わなくても、“私はこう生きていく”という信念みたいなものはあるんですよね(大げさだけど(笑))。基本的には、やりたいことを一生懸命やって、生きたいように生きてるだけですが。でも確かに、節目にはいくつかある選択肢の中から一つだけを選んできたことは事実です。別の道を選ぶ方法だってあったはずだし。でも、だからといって後悔しているわけではなく、“後悔しないように生きていく”というのも私の信条ですので、現状に満足はしてるのだけれども、もしかしたら今以上に良い選択があったかもしれない…という話。

 ひとつは出産ですね。今は仕事が忙しくて楽しくて、経済的にも不安があるので、子供なんてまだまだ無理だと思ってますが、周囲(とくに、子供を持つ親)からは、「産めばなんとかなるもんだよ」と言われるんですよね。でも、「なんとかならなかったらどうするのさ」とか思ってしまって、イマイチ踏み切れない。そりゃ、出産は早いに越したことはないのはよっく分かってますって。うちは妹に先を越されてますしね、私はもう“早い”うちには入らないし(笑)。でも育てる環境が整っていないし、でも子供は好きだし欲しいし、だからよけいに環境は整えたいし、自分の心構えだってしっかり持ちたいし…。と躊躇しているうちに、こんな年齢になりました(内緒だけど(笑))。

 なぜ今、突然こんなことを考えているかというと、これなんですねえ、「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書)三砂ちづる光文社新書)。世の中にはモノスゴイ本があるもんだ。まだ途中なのですが、もう“子供が欲しい。出産は助産婦さんにお願いする!”と思ってますから(笑)。ま、それは置いといて。

 確かに今、私は自分のカラダを大切にしていないような気がする。健康診断すら行ってないので、婦人科検診なんてとてもとても。年齢的には受けなきゃいけないんだけどなあ。いい婦人科も見つけてはいるんだけどなあ。でも、なんでも気軽に相談できるかというと、そうではないけどねえ。

 そういうことも全部含めて一度、どこかいいところで、心と体の相談をしてみたい。アメリカとかだと、カウンセリングって普通じゃないですか。でも、日本じゃまだまだとっつきにくいよね。自分でもそう思う。とりたてて偏見を持っているわけではないけれども、いざ自分が行ってみようかと思っても、なかなか簡単にはいかない。内科や皮膚科、歯科なら、「どこがいい?」って気軽に誰にでも聞けるけど、「メンタルクリニックでいいところない?」なんて聞けない。聞かれた人だって知らないだろうし、知ってても言えないよね(笑)。ま、それも置いといて。

 この年齢になっても、まだまだ驚くことっていっぱいあるんだよね。最近、嘘や冗談を常に真に受けている自分に気付いて驚いてます(笑)。よくよく考えると、うちは嘘のない家庭だったから。いや、ホントに。いつも本当のことしかなかったので、疑うことを知らないんですよね。いや、だからホントだってば(^^;)。で、たまに冗談だと分からなくて困ったりしてます。…ってこういう話じゃなくて。

 ここんところ、頻繁にカルチャーショックを受けてますが(笑)、長い間女をやってきましたけれども、それでも知らなかったこと、分かっていなかったことがたくさんあるんだなあ、と思いました。本にもありましたけど、「今からでも遅くはない」。私も、実家の母といろんなことを話したいと思いました。遠いのがネックだけど(笑)。