献血車

 金曜日のことでした。仕事で銀座を歩いていると、マリオンの交番の横に献血車が止まっておりました。あそこは人出が多いから場所的にもいいんでしょうね。それは分かります。分かりますが、あの呼び込みはいかがなものかと。

 だいたい「血液が不足しております」「ご協力お願いします」といった内容で、献血ルームの前でもよく呼び込みをやってますね。基本的に私、針を刺されるのが好きなので(笑)、献血もやってみたいのですが、まず、仕事中だから無理というのがひとつ。そして、悲しいかな私は貧血なのですよ。血が薄くて献血できない。だから、余計に思うのかもしれませんねえ。

 そこでの呼び込みはひどかった。

 「今、私の話を聞いて笑っている人もいるでしょう。でも、笑い事ではないのです。世の中には血液を必要としている人がたくさんいるんです。なぜ、目を背けることができるんでしょうか…」

 言いたいことは分かります。が、これでは、献血をしない人が悪いように聞こえます。あの人たちは、したくてもできない人がいる、ということを分かってるんでしょうかね。したくてもできない人にも、その言葉が向けられる、ということに気付いてるんでしょうか。むかっ腹が立ちました(笑)。