10年ぶりの快挙。

 だそうです、男子バレー。10年ぶりに中国に勝ち、アジア1位の座に輝きました*1。女子に押され気味で、ほとんどメディアに出てこなくなっちゃいましたけどね。それもこれも、幹保のせい(笑)。

 田中幹保という人は、それはそれはとても優れた選手でした。選手生活の終盤では監督も務めてましたしね。それだけ資質もあったはず。なのにあのていたらく。とても残念でした。

 幹保の前の監督は確か、寺廻太。現JTマーヴェラスの監督です。彼のときは、まあ、落ち気味ではあったけれども、それでもまだ横ばい。そんな状態でバトンを受けた幹保がさらに落としちゃったんですねえ(笑)。

 そんな、いわば“どん底”状態から、よく持ち直したもんだと思います。現在の監督は植田辰哉。幹保の後輩で、現・堺ブレイザーズ(昔の新日鉄)出身、幹保と同じように選手兼監督、日本代表のキャプテンを務めたこともある人物です。

 植田辰哉のチームづくりは、まず若返りから。若い戦力に加え、女子が復活を遂げたときと同じように、中に1人ベテラン選手をキャプテンとして投入するんですね。白羽の矢が立ったのは、荻野正二。案外、男子の選手生命は女子より長くて、荻野の35歳というのは、女子のときのように“最年長”とかにはならないんですね。私の覚えている限りでも、確か真鍋さんが40歳前後で一度全日本に選ばれてますもん*2

 さて、この荻野さんは返り咲きですが、もう1人、返り咲いたのが齋藤信治。以前はライトポジションにいたウィングスパイカーでしたが、今回からミドルブロッカーで登場。身長ありますからね。公式発表は205センチですが、ホントはもっと高いはず*3。コンバートして正解だったんでしょうね。そして、前回に引き続き全日本入りした杉山マルコス。この3人が30代です*4

 杉山マルコスは、幹保にくどかれて日本に帰化した人です。同じように、前回の全日本を一身に背負ってしまった(背負わされた)山本隆弘は、プロに転向しました。マルコスは年齢的に次のオリンピックは難しいといわれていますし、山本隆弘にいたっては全日本にさえ招集されなくなってしまいました。ここにも幹保の責任を少し感じてしまいます。

 基本的に、幹保のプレーを見てきた世代ですから、嫌いなわけじゃないんですよ、決して*5新日鉄っていちばん好きなチームでしたし。私がバレーを見始めた当初は富士フイルム全盛でね(女子は日立が全盛)。いちばん好きだった真鍋さんがいたチームだから、というのもありましたが、富士フイルムより新日鉄が好きでした。だから応援したかったんですけどね。

 今度はしっかり植田ジャパンを応援します(^-^)。

*1:中国に勝ったのが10年ぶりなのか、アジア1位が10年ぶり位なのか、それとも両方なのかもしれませんが、いずれも不明(笑)

*2:うわー。真鍋さん、久光の監督に就任したんですね! 2年前までは現役だったのに。そうすると…中垣内と同時期に引退した計算になる…。むぅ、やっぱすごい(^-^)。

*3:昔、全日本にいた大竹さんという人も、公称は208センチでしたが実際は211センチあったそうですよ。今では、フジテレビでやっている春高バレーのコーチキャラバンに行ったりしてますね。

*4:この辺、“若返り”はどうなったんだとか思いますが、いいよ、勝てば(笑)。

*5:“幹保”という呼び方からも察していただければ。