瞳がらんらんと輝くとき。

 身近に“本好き”がいることに気付いたとき。もう、このときの感動ったらないですねー。

 仕事上のお付き合いはあっても、それ以外の会話ってなかなかできないじゃないですか。たまたまお話する時間があって、趣味の話になったとき、私が「休みの日はずっと本を読んでます」と言って「何を読むんですか?」って聞かれたら、期待度が上がります(笑)。ところが今日は、「誰の本を読んでるんですか?」と具体的に聞かれたので、嬉々として「京極夏彦とか、有栖川有栖とか、綾辻行人とか…」なんて答えちゃいました。で、その方は「あー、微妙に違うなあ」と。

 京極夏彦宮部みゆき森博嗣折原一…と、私が挙げた作家は、名前は知っているけど避けている、と。どうして?(笑)。ま、京極は「厚い」というのがその理由だそうで。そう言われれば、納得するよねえ。基本的にミステリーとか、サスペンスを好んで読まれるんだそうですが、トラベルミステリーはちょっと苦手だとか。本格もあまり好きではないようで。

 でもね。「島田荘司はほぼ全部読んでます」って、あーた。ステキすぎ(笑)。

 いや、素直に感激しましたよぅ。身近に島田荘司ファンがいるなんて。充分コアなミステリーファンですよねえ(笑)。私はまだ「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」「奇想、天を動かす」くらいしか読んでないんですが、いちばん面白いのはやっぱり「占星術殺人事件」だそうです。吉敷シリーズで面白いのは「奇想、天を動かす」。「だんだんアイデアが枯渇している」という意見も拝聴しましたです(笑)。「もう、御手洗シリーズは難しいんじゃないか」とも。最近は、石岡君が自ら推理しているようですしね(笑)。

 面白かったのは「御手洗潔の挨拶」の話になったとき。2人して目の前のコーヒーを指して、「「数字錠」の事件以来、御手洗潔はコーヒーを飲まなくなった」「そうそう!」みたいな(笑)。

 少しの間でしたけどね、楽しい時間が過ごせました(にこにこ)。自分でも、瞳の色が変わったのが分かりましたしね(笑)。

 その方のおすすめです。「火の粉雫井脩介。ここ最近でいちばん面白かった作品だそうなので、読んでみたいと思います。