男の子はどこから“男”になり、そして“オヤジ”になるのか。

 というタイトルで、ひとつ論文が書けそうです(笑)。

 今朝の話です。混みあった地下鉄に、赤ちゃんを抱いた女性が乗ってました。見るからに仕事をしていそうなお母さん(抱っこ紐が着ている洋服とミスマッチで(笑))。子供をあやすのだけれど、尋常じゃない通勤ラッシュの時間帯、殺気立つ雰囲気を肌で感じたのか、赤ちゃんがぐずりはじめたのです。

 そこへ乗って着たのが、若い男の子の2人組。高校を卒業したばかりのような若々しさ。乗り込むなり、「あ、赤ちゃんだ」と顔をほころばせたのが、なんかかわいらしかった(笑)。それからもずっと、身を乗り出して、お母さんの上から(彼らは背が高く、お母さんは比較的低かったのですね)赤ちゃんを飽かずに見ている。そのむき出しの好奇心というか、赤ちゃんを愛おしく思う気持ちを隠しもしないところが、“男の子”だなあ、と思ったのです。

 それから私はJRに乗り換えたのですが、まああの時間、混むのは仕方ないとして、隣り合う人によってはむちゃくちゃイヤな気分を味わうはめにあうんですよね。今日がそれ。絶対に自分の姿勢を崩さないオヤジに遭遇しました。雑誌を片手につり革を握っているんだけれども、その肘が私の肩に食い込んでるっちゅーねん。その前にも、私の足がその人の靴を踏んだらしく、すかさず踏み返されたんですよね(笑)。迷惑そうな顔をするわけでもなく、睨むわけでもなく、ただ、私の顔をみて靴を踏んでくるオヤジ。怖いよねえ(笑)。どうにか足の置き場所も決まったころ、今度は肘の攻撃が…。短い間でしたが、それは痛くて我慢できるもんではありません。やんわりどけてもまだ戻ってくるので(私はもう身動きが取れなかったのですよ。しかしオヤジは反対の手でつり革を持つこともできたんですよぅ)、仕方なく自分の肩を自分の手でその肘から守りながら乗ってました。そうすると反対側の人に私の肘が当たるので、それを避けるべく、肘をできるだけ下に持っていって、でも、肩はしっかり守って…と、むちゃくちゃな姿勢で過ごしました(笑)。

 せっかくいい気分で通勤ができると思ったのに、もう台無し。これが“男の子”と“オヤジ”の違いだよなあ、思ったわけです。まあ、男の子からいきなりオヤジにはならないだろうけど、どこで変わるんだろうね。女の人ならなんとなく分かるんだけど(例えば既婚・未婚、子供の有無で自分自身の気持ちが変わるものだと思うのです)。