アホが見る豚のケツ。

 子供の頃から言い慣れたこのフレーズ。どういうときに使うかというと、例えば、イタズラで、「あっ!」とか言って相手の背後を指さしますね。相手は「何?」と振り向きます。でも当然そこには何もなく、“やーい、ひっかかった、ひっかかった”という意味で「アホが見る、豚のケツ」*1と言って囃したものです。いや、みんなやってるし、言ってるって。少なくとも、私の通っていた小・中学校では普通に言ってました(キレイな言葉ではないけどね)。

 でもこれって、全国共通の言葉じゃないのね(^^;)。

 静岡県出身、東京在住の方が言いました、「“アホが見る豚のケツ”っておかしいよね」。私は答えました、「そうだよねー。豚のお尻なんて別に見たところでどうってことないし、見ようと思えばいつでも見られるし」。そこでその人は言いました、「なに反論してるの?」。私はひと言、「別に反論なんかしてないやん(なぜか関西弁)」。

 どうやら、その人は「あのフレーズって面白いよね、変だし」と言いたかったようなのです。一方私は、「子供の頃から言い慣れたフレーズだけど、深い意味は考えたことがなかったなあ、確かに変だよね」という意味で答えたのでした。そこで、「子供の頃から言ってたの?」と聞かれたので、「言うやんか(なぜか関西弁)」と答えたのですが、「嘉門達夫の歌で初めて知った」と言われて……もんのすごいショック〜。

 いやー、やっぱり西と東では文化が違うんだねえ。高校生までを香川県で過ごし、それから一度、大阪へ出たわけですが、その時はこれほどカルチャーショックを受けることはなかったのよ、ホント。強いて言えば、方言の違いくらいでしょうかね。そういう経験があった(あまり文化の違いを感じなかった)ので、まさかこの年齢になってこんなことでカルチャーショックを受けるとは、思ってもみなかったなあ。ほかにもこんなこと、ありそうだよねえ。

*1:正確には「アホが見ーるー、豚のケーツー」と伸ばします(どうでもいいけど)。