どうか、猫丸先輩が狐になりませんように。

 ぶんか社というところから出ていた月刊の漫画雑誌に「ホラーM」というのがありまして、何年か読み続けていたことがありました。学生時代から社会人になっても(笑)。その中にはいろんな漫画家さんがいまして、現在ではBLで活躍されてらっしゃる方もいたし、もう作品を見ることができなくなってしまった方もいらっしゃいます。

 例えば。昔から怖い漫画も描いてた、関よしみとか曽祢まさこ。赤川次郎原作の漫画をいくつか読んだ記憶があります(違ったっけ?)。「なかよし」でした。「なかよし」では、松本洋子赤川次郎原作の漫画をたくさん描いてましたが、確か関よしみも曽祢まさこも描いていた記憶が。…ちょっと怪しいな。ま、いいか。

 あと、毎回表紙のイラストを描いているのが犬木加奈子、ほかに神田森莉日野日出志御茶漬海苔谷間夢路といった一部そっちの世界では有名な方々や、コミックスが人気の「ゾンビ屋れい子 1 (ぶんか社コミックス ホラーMシリーズ 103)三家本礼、「浅草ヤング妖品店 1 (ホーム社漫画文庫)」真崎春望、千之ナイフ長田ノオトなどが、当時の主なラインナップです。

 いちばん好きだった漫画家さんは、はづき蓮子。もう、どっこにも見なくなっちゃったんですけどねえ。ただ、同人で活躍しているという噂は聞くのですが、見たことはないのです。はづき蓮子が出したコミックスは「すいこ (ホラーミステリーコミックス)」と「天の真白 (ぶんか社コミックス ホラーMシリーズ)」の2冊だけ。どっちも短編集で、人間の世界に棲んでいて、人間を愛している妖怪(あやかし)の切なさ、哀しさをとても上手く描くのですよ。今「復刊ドットコム」にリクエストをかけていますが、それよりもまた新たな作品を描いて欲しいと思います。…いろいろ事情はあるでしょうがねえ。

 コミカルなんだけど、とても切ない。哀しい。そして、愛おしい。あんな作品は、彼女以外で見たことがないんだよねえ。

 なんでこんなに彼女にこだわるかというと、彼女の絵や作品がとても好きだということはもちろんなのですが、以前、ファンレターを出したところお返事をいただいたことがあったのです。しかも2度も。とても丁寧に書いて下さり、イラスト付きカードなんかもいただいたりしました。全部、実家で大切に保管してあります(^-^)。あれは、ちょうど仕事がとってもキツくて参っていたときだったので(笑)、励みになったことをよく憶えてます。

 はづき蓮子がいちばん好きだったのですが、実は毎月出ているわけではなかったのですね。それで、最初に好きになった作品というのが「すっくと狐 (1) (ソノラマコミック文庫)」吉川うたたです。お社を守る狐(妖怪)と、その周辺に住む人間とのお話なんですが、なかなか奥が深くて面白かったのです。気性は激しいけれども決して間違っていない狐たち。そして、とても素直な人間・実花と親友の弓弦。…コミックスそろえようかなあ。

 「ホラーM」を買い始めた頃にはもうすでに連載が始まっていたのですが、しばらくすると別冊で総集編が出たので、第1回から最終回までほぼリアルタイムで読みました。その後、はづき蓮子も出なくなったしで買わなくなって以来、でしょうかね。出たんですよ、コミックスが。

 「名探偵猫丸先輩の事件簿 1 (SUSPERIA MYSTERY)

 んもー、びっくり。まさかこんなことになってるなんて思ってもみないから(何か取り乱してるな、私(笑))。いや、どんな絵になってるのか、とっても楽しみなんです。

 が。今、吉川うたたのサイト(「うたた堂」http://www005.upp.so-net.ne.jp/utatadoh/)を見てきたのですが、10人のアンソロジーでしたか。表紙のイラスト、実花みたいな女の子がいたので、てっきり1人の作品かと思ってしまいました。他にはどんな人が参加してるのかな。…河内実加大橋薫くらいしか知らない。

 ま、近々手元に届く予定なので、楽しみにしておきましょう(^-^)。